映画『ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど。』完成披露試写会が1日、都内・ユナイテッドシネマアクアシティお台場にて行われ、中野裕太、岡本孝、原作者で本作のモデルとなったモギ夫妻、監督の谷内田彰久が登壇した。
本作は、Facebookで知り合った台湾全力女子「リンちゃん」と日本人緩慢男子「モギさん」が、距離を縮めゴールインするまでの過程をたどるノンフィクション・ラブストーリー。リンちゃんをドラマ「あの日を乗り越えて」の台湾女優ジェン・マンシューが、モギさんを『新宿スワンⅡ』などに出演する中野裕太がそれぞれ演じる。監督を、2016年放送のドラマ「拝啓、民泊様」を手掛け、現在韓国に在住している谷内田彰久が務める。
イベントは、惜しくも来日できなかったヒロインのジェン・マンシューからのビデオメッセージで幕を開け、映画さながらほのぼのとした雰囲気でスタート。「この映画を観れば、こんな良いことがある!」とのMCからの問いかけに、中野は「僕から答えたいところなんですが、先ほど控え室でリンちゃんが『話がかぶった時に私パニクるからリハーサルした方がいい』って話してて、リンちゃんが先に答えてくれれば後は機転を利かせます!」と、慣れないステージに緊張しているリンちゃんに対し紳士な振る舞い。
中野のフォローで口を開いたリンちゃんは「映画を観たらきっと台湾に行きたくなると思います!」とにっこり。モギさんも「この映画を観た日本人が台湾を好きになって、この映画を観た台湾人が日本を好きになってくれる映画だと思います」と続けた。
中野は「この映画に90分を使ってくれると、その日の残り時間は普段よりちょっと笑顔多めで過ごせる。最近手をつないでなかったカップルなら、映画を観た帰りに手をつなぐ空気になると思う。その日を爽やかに、楽しく過ごせる良いきっかけになると思います」と本作の魅力を明かした。
また、撮影時の裏話を尋ねられると、リンちゃんは「最後のお母さんとリンちゃんのシーン。私も現場にいたんですが、十何回くらい撮って十何回くらい泣きました」と振り返る。中野は「リンちゃんは毎日現場に来てくれてて、モニターで自分の追体験しながら涙してましたね」としみじみ。モギさんも「蛭子さんが僕の下の名前を劇中で呼ぶんですが、その瞬間ドキッとしてましたね」と言い、劇中でモギさんの父親役を演じる蛭子能収との対面に興奮しきりだった様子。中野は「モギさんは、あまり心が揺れ動くことってないんじゃないかってくらい喋らないし物静かな人なんですが、蛭子さんがいる時だけすごいソワソワしてて、オフショットとかメイキングを撮った時に、蛭子さんの時のフレームにだけ入ろうとしてましたね(笑)」と裏話を明かし、笑いを誘っていた。
最後に谷内田監督は「携帯の電源はつけっぱなしにしてください。好きなシーンを写真に撮ったり、動画に撮っていただいて構いません。それをシェアしていただいても構いません。隣の人と喋りながら、楽しみながら観てください。90分全部は撮らないでくだいさいね(笑)」とアピールし、イベントを締めくくった。
映画『ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど。』は5月27日より新宿シネマカリテ他にて順次公開
©“Mamadame” production committee