映画『ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど。』初日舞台挨拶が27日、都内・ユナイテッドシネマアクアシティお台場にて行われ、中野裕太、ジェン・マンシュー、原作者で本作のモデルとなったモギ夫妻、監督の谷内田彰久が登壇。主題歌を歌うericka hitomiもサプライズで駆けつけた。
本作は、Facebookで知り合った台湾全力女子「リンちゃん」と日本人緩慢男子「モギさん」が、距離を縮めゴールインするまでの過程をたどるノンフィクション・ラブストーリー。リンちゃんをドラマ「あの日を乗り越えて」の台湾女優ジェン・マンシューが、モギさんを『新宿スワンⅡ』などに出演する中野裕太がそれぞれ演じる。監督を、2016年放送のドラマ「拝啓、民泊様」を手掛けた谷内田彰久が務める。
シャイな日本人男性モギさんを演じた中野は、本作の一番好きなところを聞かれ「めちゃくちゃピュアなところ!恋愛映画だけどキスシーンすらない。手と手がふれ合うというような表現だけで、恋に落ちていく様子や恋愛が成就して結婚に至るまでを、プラトニックに描いているところが好きです」とコメント。
映画のキャンペーンで初めて日本のメディアの前に登場した、ヒロインのリンちゃんを演じた台湾人気女優ジェン・マンシューは、最初に日本語で「私はマンシューです。よろしくお願いします」とお茶目に挨拶。好きなところは「リアルなトゥルーラブストーリーが基になっているところ」と答え、「台湾の観光地なども出てきて、観客のみなさんも行ってみたいなと思ったのではないでしょうか?」と 観客に問いかける一幕も。
続けてマンシューは「リンちゃんとモギさんが2人で東京から長崎まで旅をするシーンを撮るため、ロケをしていました。短いスケジュールの中で、移動しながら少しずつ撮影を進めていくという経験は初めてだった」と語り、「途中、富士山を2人で眺めるシーンを撮るはずが、雲が覆ってしまい見えない状況になってしまった。その時あるダジャレを思いつきました!」と告白。
気になるダジャレは「富士山とモギサン。共通している”さん“のフレーズをかけて、富士山は残念ながら見られなかったけれど、私の目の前には大好きなモギサンがいるよ!という意味で、モギサンに対して”富士山”と指をさしました」と明かし、「そのダジャレに対して、現場で誰も共感してくれずさみしい気持ちになりました」と残念そうな表情。そんなマンシューのお茶目なダジャレに、中野は「正直、何を言われているか分からなかった(笑)俺が富士山!という意味かなと判断し、咄嗟に頭上に腕で三角を作り、山のポーズを決めた!」とコメントし、会場は笑顔に包まれていた。
そしてモデルとなったモギ夫妻はそろって、本作について「台湾の風景、優しさと情熱的な部分を兼ね備えた台湾人らしさを見て、改めて台湾に行きたくなる気持ちにさせてくれるところが好きです」と語り、モギ奥さんは「足つぼマッサージや自宅で麻雀をしていたり、劇中に出てくる母親や 居酒屋の女性達が、いかにも台湾の南の地方の情熱的なおばちゃん!という感じで好きです」と語った。
谷内田監督は「実は僕も2シーンくらい出演をしていたんです。気づいた方いましたか?」と観客に問いかけるが、反応が薄く、中野から「監督は自己顕示欲が強くて、この質問を毎回するけれど、誰も気づいていない!」とツッコミ、笑いをさらっていた。また、谷内田監督は「気軽に観てもらえる映画だと思う。大切な人と観てほしいです」と本作をアピール。最後はサプライズゲストとして、主題歌【ハンブンコ】を歌う ericka hitomi が登場。マンシューへ花束を贈り、イベントを締めくくった。
映画『ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど。』は絶賛公開中
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