「日本の温かく優しい歓迎は、いつも夢のような体験」/ジョニー・デップが『チャーリー・モルデカイ』のPRで記者会見

28日、2月6日(金)より公開の映画『チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密』のPRのため米俳優のジョニー・デップが来日し、都内で記者会見を行った。昨日の会見ドタキャンの謝罪をした後、個性的な役作りへのこだわりや秘訣を愛嬌たっぷりに語った。

P1010237 「まずはじめに、昨日は本当にごめんなさい」とデップは昨日予定されていた会見を直前でキャンセルしてしまったことを謝罪した。「風邪というか、インフルエンザがまだちょっと残っていて、とても体調が悪かったんだ」と欠席した理由を説明。「でも、それが本当の理由ではなくて、(ぼくしか見たこのない)チュパカブラという珍獣に実は朝、襲撃を受けて、何時間か闘ってはみたんだけど、残酷で残虐でねちっこくてね。たぶんぼくのスーツケースに入っていて連れてきてしまったんだと思う。23階から投げ落としたので、もう二度と会うことはないと思うよ」とおどけて場を和ませた。

「日本の温かく優しい歓迎は、ぼくにとっていつも夢のような体験をさせてくれ、他の国では体験できない温かいもの」と感謝の気持ちを述べ、ジョークを交えながら質疑応答が行われた。

johnny depp

今作での役作りへのこだわりについて聞かれ、ジョニーは「ちょびヒゲはとても大事な要素だった。毎回キャラクターを作るときにアプローチは違うけど、キャラクターを考えるときに、ふっと自分の中でイメージが浮かぶときもあれば、ちょっとずつちょっとずつ浮かぶときもある。毎回、誰も見たことのない新しいものを作る気持ちでチャレンジしているんだ。今回の『チャーリー・モルデカイ』の場合は、小説で描かれているものとは違うものにしたかった。見栄っ張りでナルシストなキャラクターにしたかったので、ちょびヒゲは大事だったし、生え際は茶色なのにブロンドに染めてるところが彼の見栄っぱりな部分を見せていると思う。実はこのキャラクターは撮影の直前、朝にできあがったもの。すきっ歯も大事で、彼の外見を特徴づけてると思う」と返答。

名キャラクターを生み出す秘訣について、「秘訣はちょっとよくわからないけど、直感やイメージがパッと出てくる。足りないものを足していく。直感が当たっていることが多い。俳優に最も大切なことは、人を観察すること。レストランでもバーでも人間という動物を観察する。人間、人生は小説より奇なり、というのは本当だと思う」と明かした。

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また、往年の無声映画のアクションを彷彿とさせるようなコミカルなアクションシーンに関しては、「無声映画の俳優は言葉がないから、表情や目を使って演技をしていた。これがとても大事な要素だと思う。ぼくは何しろチャップリンやバスター・キートン、ロン・チェイニー、ジョン・バリモアなどが大好きで影響を受けているんだ。今回のキャラクターは何かそういう要素を持っていると思うし、自分を愛しすぎているあまり周りが見えていないキャラクターなんだ」と古典映画への愛を語り、「小さな頃からイギリスの俳優テリー・トーマスが大好きだった」と告白した。「今回のキャラクターの外見(ヒゲ、スキッ歯)は彼の影響がある。ビジュアルは彼からインスパイアを受けたんだ」。terry_thomas(テリー・トーマス)

ちなみに、ジョニーは、昨晩はフィアンセで女優のアンバー・バードとフグを食べたそう。「昨日はフィアンセのアンバーと日本食を食べに行って、フグをいただいたよ。はじめはちょっと不安だったけど、とても美味しくて気に入った」。最後に、「日本で『チャーリー・モルデカイ』がヒットすることを願っています。そうだ、笑いすぎて何かアクシデントがあるかもしれないから、大人用のオムツを劇場前で配るといいんじゃないかな」とイタズラ心ある提案をしてみせた。

【Story】イギリス・オックスフォードでゴヤの名画が、何者かに盗まれた。事件を解決すべく英国諜報機関MI5は、ちょびヒゲがトレードマークの怪しい美術商チャーリー・モルデカイ(ジョニー・デップ)に捜索を依頼。用心棒のジャック(ポール・ベタニー)を連れて絵画を探しに出るチャーリーだったが、盗まれた名画には世界を揺るがす財宝の秘密が隠されていたことが発覚。いつしか大富豪やマフィア、国際テロ組織、警察などを巻き込んだ世界中を駆けめぐる争奪戦に。幻の名画の行方は……?

2月6日より全国公開
配給:KADOKAWA
公式サイト:http://www.mortdecai.jp/

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