映画『心が叫びたがってるんだ。』の完成記念プレミアイベントが5日、都内・六本木ヒルズアリーナで行われ、主演の中島健⼈をはじめ、芳根京⼦、⽯井杏奈、寛⼀郎、熊澤尚⼈監督が登壇した。
本作は、劇場版アニメ『心が叫びたがってるんだ。』を実写映画化したもの。幼い頃に何気なく発した言葉によって家族をバラバラにしてしまい、そのことがトラウマで人と話すことが出来ない主人公、成瀬順。人とのコミュニケーションが苦手で本音を言えないクラスメイト・坂上拓実とともに実行委員に任命された「地域ふれあい交流会」の出し物“ミュージカル”で主役に抜擢された順は、拓実からのある言葉をきっかけに<今まで心に閉じ込めてきた想い>を歌にして伝えようと奮闘していく。
他人に本音で向き合うことが苦手な少年・坂上拓実を本作が主演映画4作目となる中島健人、ヒロインの成瀬順を芳根京子が演じる。他に石井杏奈、寛一郎など旬な若手俳優が集結した。監督を『近キョリ恋愛』『君に届け』などを手掛けた熊澤尚人が務め『劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』『心が叫びたがってるんだ。』など数々の大ヒットアニメを世に送り出すとともに、原作窓口でもあるアニプレックスが制作・配給を担う。
急な豪雨にも負けず、待ちわびていた観客からの盛大な拍⼿と歓声に迎えられ、『ここさけ』仕様にラッピングされたバスからは爽やかな浴衣姿の中島、芳根、石井、 寛一郎の4名の姿が。本作をイメージしたレッドカーペットならぬ"ブルーカーペット"を歩き、ステージに到着した中島は「空が感動の⾬に包まれてます」と王⼦ぶりを発揮し会場を沸かせた。
本作について芳根は「台詞が7割"ない"役なので、始めは台詞がない分そこが難しくなってくると思っていましたが、逆に喋るほうが難しくて。本当に皆さんに何回もお付き合いいただいた。本当に素敵な仲間と監督と作品をつくれたので胸をはってお届けできるなと思います」と語り、中島は奮闘したピアノシーンについて「すごく難しかったですが、でも拓実として、しっかり弾かなければならない、という試練があったので、時々気持ちが『悲愴』になりそうになりましたが、何とか弾いて撮影に間に合わせることができたので良かったです」と振り返った。
自身が演じたキャラクターについて聞かれた石井は「私も友達と同じ⼈を好きになってしまったら菜月と同じで友達を応援します。もし好きな⼈に思いを伝えたとしたらその友達が脳裏によぎりそうで。だったら応援した⽅が、⾃分にとっても楽になのかなと思います」と菜月との共通点を語り、続けて寛一郎は「⾼校時代に何か情熱を注いだことはないので、大樹のような何か一つに没頭できる役を演じれて良かったです」とコメント。
また、撮影中のエピソードを聞かれると芳根は「(中島に)最後の晩さんに何が⾷べたいですか?と聞いたら、『俺に最後の日はない』って⾔われました」と暴露。すると石井も「中島さんは⼈間のプロ。疲れた表情を⾒せないから、疲れることないんですか?って聞いたら『俺の⼈⽣はすべてハッピーエンドだからそんなことないよ』と⾔われました」と賛同し、さらに寛一郎からも「常に裏でもこういう⼈。気持ち悪いですよね、ちょっと(笑)」と言われ、珍しくたじたじになる中島の姿からキャスト4名の中の良さが伺えた。
イベント後半では、七夕の2日前と⾔うことでキャスト陣が願い事を披露。「『ここさけ』がたくさんの⽅に⾒てもらえますように」と熊澤監督の全うな願いを差し置いて、芳根は「腹筋割れたい」、石井は「みんなと夏を満喫したい」寛一郎は「体が柔らかくなってほしい」さらに中島は「早起きが得意になりますように」などと、個性を発揮。会場には笑顔が溢れた。最後に中島が「『心が叫びたがってるんだ。』は今を大切に、そして大事な⼈に⾔葉を伝えようと思える作品になっています。明日が楽しみになる作品です。皆さんの心で叫んで最⾼の⻘春を過ごしてください」と締め、イベントは幕を閉じた。
映画『心が叫びたがってるんだ。』は7月22日(土)より全国公開
【CREDIT】
監督:熊澤尚人 脚本:まなべゆきこ
出演:中島健人、芳根京子、石井杏奈、寛一郎
配給:アニプレックス
公式サイト:http://kokosake-movie.jp/
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