映画『メアリと魔女の花』初日舞台挨拶が8日、都内・TOHOシネマズスカラ座にて行われ、杉咲花、神木隆之介、小日向文世、佐藤二朗、渡辺えり、大竹しのぶ、監督の米林宏昌、プロデューサーの西村義明らが登壇した。
『借りぐらしのアリエッティ』『思い出のマーニー』の米林宏昌が、スタジオジブリ退社後にプロデューサー・西村義明が設立したアニメーション制作会社「STUDIO PONOC スタジオポノック」にて製作された本作。メアリー・スチュアートによる英国児童文学「The Little Bloomstick」を原作に、天真爛漫な少女メアリが、ひょんなことから魔法渦巻く世界に巻き込まれるさまを描く。
大歓声で迎えられたキャスト陣。自身が演じるメアリと共通する点が多いと話す杉咲は、演じてみて「メアリは自分の髪の毛を気にしていて『赤毛のチジリ毛』と言っているんですが、私も小さい頃からくせっ毛で嫌だったんです。でも、このお仕事を始めてから、メイクさんに髪を褒めていただく機会があって、それがすごく嬉しかった。メアリもマダム(マダム・マンブルチューク:天海祐希)に髪を褒められるシーンがあって、自分にとってのコンプレックスは、誰かからすると魅力的であったりする。そんな可能性を感じていて、普段の生活では魔法を使うことはできないけれど、コンプレックスを褒められる瞬間っていうのは魔法にかけられた気分で嬉しいです。(演じていて)明日の希望をもらうことができました」と真摯に語った。
また、本作のタイトルにもある「花」が自身の名前にも入っている杉咲は「運命的なものを感じました(笑)私、笑い声が“イヒヒ”って言うらしくて、『花』という字にも“イヒ”が入っていて...“イヒ”の運命でした!」とお茶目に語る。その言葉に、佐藤は「ずっと我慢して聞いてたけど、『“イヒ”の運命でした!』って全然意味がわからない(笑)」とツッコミ、笑いを取っていた。
俳優業だけでなく、声優としても幅広い活躍を見せる神木。かねてから「“花様”の声に引っ張られた」と杉咲との共演を振り返っており、「撮影のタイミングが“花様”の方が早くて、その時は僕の声も入っていない状態で収録してくれて。僕は“花様”の声を聞いてピーターを演じたんですが、その“花様”の素晴らしさ!いま聞かれたんですよね皆さん?本当に“花様”に助けていただきました!」と杉咲の声を絶賛すると、本作を観賞したばかりの観客からも大きな拍手が。杉咲を“花様”と称する神木に対し、佐藤が「神木!お前は花ちゃんの優秀なマネージャーか!」とつっこむと、杉咲は「イヒヒ(笑)」と笑い声をあげていた。
そんな佐藤が演じる魔法世界の最高学府エンドア大学のほうきの番人フラナガンが「大好き!」と笑顔をのぞかせる神木は「最近いろんなメディアで『フラナガンが大好きです!』って言いすぎて、僕はフラナガンが好きなのか、佐藤二朗さんが好きなのか、どっちかわからなくなっちゃった!」と明かす。佐藤は「神木...後者だよ!」とドヤ顔を見せると、神木は「じゃああとで飴ください!」と仲睦まじい様子をのぞかせていた。
映画『メアリと魔女の花』は全国東宝系にて大ヒット公開中
【CREDIT】
キャスト:杉咲花 神木隆之介/天海祐希 小日向文世/満島ひかり 佐藤二朗 渡辺えり/大竹しのぶ
原作:メアリー・スチュアート(KADOKAWA刊)
脚本:坂口理子 脚本・監督:米林宏昌(『借りぐらしのアリエッティ』『思い出のマーニー』)
音楽:村松崇継 プロデューサー:西村義明
制作:スタジオポノック
製作:「メアリと魔女の花」製作委員会
©2017「メアリと魔女の花」製作委員会