「平成仮面ライダーシリーズ」19作目、9月3日(日)から毎週日曜あさ8:00〜8:30放送(10月から毎週日曜あさ9:00〜9:30放送)の「仮面ライダービルド」制作発表が2日、都内・ホテルニューオータニにて行われた。
「仮面ライダービルド」の主人公は、国家機関・東都先端物質学研究所に勤務する天才物理学者・桐生戦兎。変身ベルト“ビルドドライバー”に、動物や機械など多種多様な成分が込められた変身アイテム“フルボトル”を2本装填することで変身し、謎の怪人・スマッシュと戦う。
桐生戦兎(きりゅうせんと)/仮面ライダービルド:犬飼貴丈(いぬかいあつひろ)
桐生戦兎は天才物理学者で驚異的な頭脳と身体能力を持つ本作品の主人公。火星で発見され、日本を東都・北都・西都と3つの首都に分断する現象を引き起こした謎の物体=パンドラボックスを解析、国家に貢献する使命を負っている。20数年間の記憶を失っており、その記憶がストーリーの一つの核となる。
2012年開催の第25回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」において、総応募数13,816人の中からグランプリを受賞、その後テレビドラマ「スーパーサラリーマン左江内氏」に出演するなど、活躍の幅を広げている新人若手俳優。
犬飼は「先輩方が築いた偉大な歴史、そのバトンをしっかり繋いでいきたい」と気を引き締め、「ノーマルフォームがウサギ(ラビット)と戦車(タンク)だっていうのは聞いていたんですけど、想像の斜め上を行くような見た目でした。スタイリッシュでカッコよくて、僕がこの仮面ライダーになれることが、すごく嬉しくてたまらなかったです!」とにっこり。
MCから「犬飼さんなら何と何でベストマッチになれますか?」と聞かれると、「愛と勇気です!」とはにかんでいた。また、好きな歴代ライダーを問われると、「一番好きなのが『仮面ライダーカブト』。当時小学生だったんですが、毎週テレビにかじりつくように観ていました。水嶋ヒロさんが演じる天道総司がものすごくかっこよくて、『天道さんのようになりたい!』と思うほど憧れていました!」と懐かしむように語っていた。
万丈龍我(ばんじょうりゅうが):赤楚衛二(あかそえいじ)
元格闘家の万丈龍我は、八百長試合で永久追放され、その後東都先端物理学者研究所の研究員殺害容疑で逮捕されるが、刑務所から脱獄。「スマッシュの反応あり」と出たことから、駆けつけたビルドによって負ってから逃れることに成功する。以降、戦兎と運命をともにすることになる。
赤楚は「瞬間湯沸かし器のような直情型。どこか憎めない愛らしいキャラクター」と自身が演じる万丈について語り、「アクションはやはり難しかったです。アクション監督の方々に教えていただいたり、日頃からトレーニングに励んでいます。自信とはまた別ですが、しっかり準備しているつもりです」と明かした。
また、かねてより剣道が得意という赤楚は「間合いとか、すごく剣道をやっていたことが活かされたかと思いますね」とアクションに活かされたことを明かし、注目ポイントを聞かれると「元格闘家ということで、間合いを見て戦うことが多いので、そこは是非注目していただきたいです」と自信をのぞかせた。
石動美空(いするぎみそら)を高田夏帆(たがだかほ)
石動美空は本作品のヒロインで惣一の娘。わけあって父が経営するカフェ「nascita」の地下の秘密基地に引きこもっている。口は悪いが、根は優しい少女。ビルドがスマッシュから採取した成分を浄化できる特殊な能力を持っている。
高田は「嬉しいし緊張するし、でもワクワクしています!親戚のキッズたちも楽しみにしてくれています」と出演に喜び。自身が演じるキャラクターについては「ツンツンしていて、ちょっと反抗的な女の子」と紹介した。
役を演じる上で、撮影前から準備したことを聞かれると、「最新作の仮面ライダーシリーズのDVDを見ました。『ヒロイン輝いてるな』と思って、私もオンリーワンなヒロインになれたらと思いました」とコメント。
また、全日本忍者選手権で優勝経験のある高田は「(活かされていることは)今のところないですね(笑)でも、忍者出てくるのかどうなのか、楽しみにしていてください!」と笑顔を見せた。
内海成彰(うつみなりあき)を越智友己(おちゆうき)
東都政府首相補佐官兼東都先端物理学研究所所長・氷室幻徳の秘書。研究所でパンドラボックスを解析することになった戦兎を厳しく監視している。
越智は「オーディションを受けた際に、僕自身ラストチャンスだと思っていた。マネージャーから話を聞いた時は、電車の中で小さくガッツポーズをしましたね。内心、叫びたいくらい嬉しかったです!」とにっこり。好きな仮面ライダーは「『仮面ライダーカブト』ですね。回し蹴りのライダーキックがかっこよくて、見ながらよく真似してました」と明かすと、MCからの「実際に見てみたい」との無茶ぶりにも応えてみせた。
滝川紗羽(たきがわさわ)を滝裕可里(たきゆかり)
フリージャーナリスト。パンドラボックス、仮面ライダービルドについて取材をしていたが、自らがスマッシュに襲われたところをビルドに助けられたことから、ビルド=戦兎の正体を知り、接近、情報を提供する。美人だが、勝気な性格。
「仮面ライダーW RETURNS 仮面ライダーアクセル」「仮面ライダーゴースト」にも出演した経験のある滝は、「こんなに仮面ライダー作品に出ている人いるのかなっていう思いで、とにかくありがたい気持ちでいっぱいです!今回、初めてのテレビシリーズのレギュラー出演なので、期待に応えられるように頑張りたい」と喜びを明かした。
氷室幻徳(ひむろげんとく)を水上剣星(みかみけんせい)
東都政府首相補佐官兼東都先端物理学研究所所長。頭脳明晰でプライドが高い野心家。研究所所長としてテストで満点をとった戦兎を採用、火星で発見されたパンドラボックスの研究を命じる。東都政府の特殊部隊を率い、脱獄した龍我を追う。
謎の多い役柄だが、演じる上で「監督から『余裕を持って欲しい』と言われました。戦兎もまた違った余裕を持っている人間なので、余裕VS余裕という部分を見せて欲しいと。背筋や目線を意識するために、体幹トレーニングをしています」と語った。
石動惣一(いするぎそういち)を前川泰之(まえかわやすゆき)
カフェ「nascita」のマスターで美空の父親。記憶を失って倒れていた戦兎を助け、地下の秘密基地で面倒を見ている。戦兎がビルドとして戦うことをサポート、その活躍を嬉々として見守っている。
前川は「自分が“おやっさん”と呼ばれる役をやるような歳になってきたかと思うと感慨深いです。戦兎、龍我、美空を軽いノリで見守っていきます」とコメント。続けて、「店はイタリアを意識しています。名前が『nascita』(ナシタ)といって、日本語では『誕生・創造』という意味があって、きっとその名前にも何か意味があるんじゃないかと想像しています」と明かした。
「仮面ライダービルド」は9月3日(日)から毎週日曜あさ8:00〜8:30放送(10月から毎週日曜あさ9:00〜9:30放送)