『リングサイド・ストーリー』瑛太、安藤サクラに宣戦布告!?「“役者割り”使って観に来い!」

映画『リングサイド・ストーリー』初日舞台挨拶が14日、都内・新宿武蔵野館にて行われ、佐藤江梨子、瑛太、武尊、黒潮“イケメン”二郎、監督の武正晴が登壇した。

リングサイド・ストーリー

百円の恋』の武正晴が監督を務める本作は、同棲中のカップルがプロレス団体に足を踏み入れたことから巻き起こるファイト・ラブコメディ。職を失い、ひょんなことからプロレス団体で働き始めるヒロイン・江ノ島カナコ役に佐藤江梨子、カナコの彼氏で売れない役者・村上ヒデオ役に瑛太が扮する。

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大きな拍手と「サトエリー!」「瑛太ー!」という歓声の中、佐藤は「初日、観にきてくださってありがとう御座います。これからいっぱい映画を楽しんでください」と公開初日を喜び、瑛太は「売れない俳優役をやらせて頂いたんですけど命がけで演じました。楽しんでください」と本作に対する気合いを感じられる挨拶から舞台挨拶が始まった。

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第22回釜山国際映画祭に参加した佐藤、瑛太、武監督の3人。現地での反響を聞かれると、佐藤は「この映画の中で『カンヌのレッドカーペット歩かせてやるよ』というシーンがあったので、カンヌは行ったことあったけど釜山は初めてで、こんなに特別な景色なんだ、ヒデオを信じて良かった~と思いました」と本作と重ね合わせて語り、瑛太は「演じたヒデオの夢を叶えられて良かった。僕も他のいくつかの映画祭参加させて頂いた事はあるんですけど、その中でもお客さんの迫力がすごく、圧倒されました。韓国の方たちの映画への愛を感じました」と、映画祭で感じた想いを伝えた。武監督は「なかなか行けるところではないので、また映画を作りたいなというモチベーションになった」と釜山映画祭でたくさんの刺激を受けたようだった。

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4年ぶりの主演、そして出産後初の作品になった佐藤は「(脚本を読んで)面白いですし、役者さんあるあるが色々出てきて、すごくわかるなあと思い、すぐにやりたい!と言いました」とコメント。

売れない役者を演じた瑛太も「実際僕も、俳優という仕事に就いてから仕事が来ない時期もありまして、その時に100円ショップでキャベツだけ買って食べてた時期もありましたし、そんなことを思い出しながらすごく共感出来る部分もあった。突拍子もないことをやろうとか、絶対他のやつとは違う事をやってやろうと取り組んだりとか、『俳優は人にあらずって書くんだ』と村上ヒデオが言っていたように、演じてみて原点回帰出来たというか、予定調和じゃつまらないし、ただのお仕事にしたくないし、挑戦し続けたいなとヒデオに感じさせてもらいました」と今までの俳優人生を思い返しながら熱く語った。

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本作は格闘技界のスポットライトを浴びた部分以外のところも描かれており、武尊は「リングの上の試合しか見られることが無いんで、リングに行くまでの過程とかを普段見せる事が無いのでそういう部分もこの映画の見どころではないかと」とアピール。黒潮は「プロレス界はすごく盛り上がってなくて、選手が自分でチケットを売りに行くというシーンがあるんですけど...観てください!!」と会場を沸かせた。

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そんな武尊、黒潮ら現役アスリートと共演した瑛太は「イケメンさん(黒潮)は、二度見とかすごく上手いっすよね。あと、武尊さんのセリフのはき方!武尊さんの芝居が素敵すぎてイライラしましたね。負けたと思いました」と、役者ならではの視点で2人の細部の演技について話し、佐藤も「格闘家スイッチが入った瞬間、本物はやっぱりコワっ!って思いました」と、迫力のある演技を語った。

百円の恋』以来の新作となる武監督は「3年間こういう映画を作ると思ってなかった。映画って不思議で、ある日突然降ってくるというか。プロレスもK-1も俳優も、みんな同じ舞台に上がるというところで、そこに命をかけている人と、それを支える人たち、舞台を作ってくれている人たちの映画だと思います」と、本作への思いを述べた。

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イベントでは、ゲスト全員に「今の夢」「特別な景色」を問う一幕も。佐藤は「釜山映画祭から帰ってきたら、子供が『パパ~』と言って抱きしめたので、パパをママに戻すこと!」とにっこり。続けて瑛太は「今の夢は、この作品が評価されて作品賞とかを頂ける事。特別な景色は『今』ですかね。ほんとに皆さんで愛情を注いで作ったので」と真摯に語り、「スーパースターになること」(武尊)、「変装するほど有名になること。そして、特別な景色は(変装して)サングラス越しに見た景色ですね」(黒潮)とそれぞれ明かし、会場を爆笑の渦に包み込んだ。

武監督は「実は学生の時に新宿武蔵野館でアルバイトをしていたので、この景色は...やったな!という感じです。夢は、カンヌで賞を取ること、カンヌに作品を引っさげて行きたいですね」と力強く語った。

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本作は新宿武蔵野館と渋谷シネパレスの夢を応援するキャンペーンとして、「(売れない)役者割り」を実施するようで、自身の出演した舞台や映画のチラシを持ってきた役者の方々は1,000円で本作を観賞できる。

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最後に瑛太は「武監督の前作の『百円の恋』というたくさんの賞賛を得た作品がありますが、僕自身は『リングサイド・ストーリー』は『百円の恋』を越えたと思っています。そして、安藤サクラ!!!この映画を“役者割り”を使って観に来い!」と、『百円の恋』で主演を務めた安藤に宣戦布告。一方の佐藤は「これから映画を観ていただき、これからもっと映画館が増えたらいいなと思います。映画を観て皆さんの気持ちが幸せになったら嬉しいです」とアピールし、イベントを締めくくった。

上映時間はこちら

映画『リングサイド・ストーリー』は新宿武蔵野館ほかにて公開中

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