『ナラタージュ』有村架純、サプライズに涙「役に苦悩する姿こそ女優の最も美しい姿」

映画『ナラタージュ』大ヒット御礼舞台挨拶が16日、都内・TOHOシネマズ六本木ヒルズにて行われ、主演の松本潤、有村架純、監督の行定勲が登壇した。

ナラタージュ

淡いブルーのシャツにグレーのジャケット姿で爽やかに登場した松本。周囲の反響を聞かれると、「普段あまり連絡をいただかない方からもたくさんメールをいただいています。『映画を観に行きました。どうしても感想を伝えたくなったのでメールしました』と。すごい長い感想をいただいたりとか、他にも多くの友人からメールをいただけて、すごい嬉しかったですね」と喜びを噛み締めていた。

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有村も「“雨が降るたびに、今もあなたを思い出す”という泉の言葉があるのですが、私は“雨が降るたびに、『ナラタージュ』を思い出す”。みなさんにとっても『ナラタージュ』がそういう作品になっていただけたら」と胸の内を明かした。

ナラタージュ

イベントでは、主演を務めた松本と有村へ、監督の行定から感謝の手紙がサプライズで読まれた。松本へ「僕らが初めて会ったのは、数年前の食事の席でしたね。酔ったきみの、アツく赤裸々な想いに、僕は強いプロ意識を感じていました。創るという行為が好きなきみの心根を知って、何か一緒にやりたいという想いに駆られました。きみが参加すると言ってくれたことから、10年間凍結していた『ナラタージュ』が動き出しました。一本の映画が救われたのです。現場でのきみは心強い存在だったよ。いつだって場の空気を掴んで、作り手の想いを一番に考えて動いてくれる理解者だった。そんなに多くの言葉を交わしたわけではなかったけど、分かり合えた気がしました。きみは本当は不器用でそのぶん、誰よりも努力してここにいるのだと思います。そんなきみとは、もっともっと自由に旅をしてみたい。次はどんな冒険をしようか?その日を楽しみにしているよ。」と込み上げる想いが綴られる。

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有村へ「本当にお疲れ様でした。大人の激しい恋愛に身を投ずる泉を演じることは、精神的にもきつく、不安があったことでしょう。覚悟しなければならなかったこともあったと思います。しかし、あなたは泣き言も悩みも打ち明けることなく、自分の心と泉の心を重ね合わせ、ひたすら役に向き合っていました。その苦悩する姿こそ女優の最も美しい姿だと思って見ていました。あなたほど寡黙で芯の強い女優を私は知りません。これまで幾多の努力を重ね、夢を掴み取ったあなたは、本当に女優にこだわった人だと思います。あなたには頑なに、これからも演じることにこだわり続けて欲しい。そして、日本映画史に残る女優になってください。あなたなら必ずできると思います。私が10年間探してきた工藤泉が、あなたで本当によかった。ありがとう。」と感謝と労いの言葉がかけられると、有村の瞳から涙が溢れた。

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手紙の感想を聞かれると、松本は「まず有村さんに聞いてあげてください」と感極まった有村を紳士にフォロー。有村は「このようにお手紙をいただいて...今までやってきてよかったと思いました」と時折、言葉を詰まらせながらも感動をあらわにしていた。

その様子に松本は「ここで俺が(ハンカチを)パッと出せればいいんだけど...持ってないんだよ!ごめん架純ちゃん!この流れはちょっと読んでなかった!」と地団駄を踏みつつも、有村への優しさをにじませていた。手紙の感想については「この手紙をいただけたことが、この映画にとって一番の宝物だと思います。監督、そしてスタッフのみなさん、そしてこのタイミングで架純ちゃんと一緒にラブストーリーができたこと、改めて感謝したいなと思います」と真摯に明かしていた。

上映時間はこちら

映画『ナラタージュ』は全国公開中

【CREDIT】
出演:松本潤 有村架純 坂口健太郎 大西礼芳 古舘佑太郎 神岡実希 駒木根隆介 金子大地/市川実日子 瀬戸康史
監督:行定勲(『世界の中心で、愛をさけぶ』『春の雪』『ピンクとグレー』)
原作:「ナラタージュ」(角川文庫刊)
配給:東宝 アスミック・エース
公式サイト:http://www.narratage.com/

(C) 2017「ナラタージュ」製作委員会

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