山田裕貴「役者冥利に尽きる」『あゝ、荒野』菅田将暉との“真剣勝負”に秘められた心境語る

映画『あゝ、荒野』満員御礼 後篇舞台挨拶が30日、都内・新宿ピカデリーにて行われ、山本裕二役の山田裕貴、監督の岸善幸が登壇した。

あゝ、荒野

原作にはないオリジナルのキャラクターを演じた山田。オーディションで勝ち取った役を演じてみて「僕を応援してくださっている皆さんは、少女漫画原作の映画だったり、比較的若い方が多いのかなと思っていたんです。この映画に出ることによって、“役者として”見てもらえるんじゃないかとすごく思っていて…この映画に携わることに本当に必死でした」と述懐。

あゝ、荒野

続けて、「マネージャーさんに『これ落としたら、この先を考えなくちゃいけないね』って話をしていて…本当にこのオーディションに賭けていました」とコメント。体づくりに関しても「オーディションの時にボクシングの形を少しでも魅せられたらと思って、ボクシングジムに事前に通ったりもしていましたね」と振り返った。

あゝ、荒野

そんな山田の印象を聞かれた岸監督は「目力がすごいので、すごく至近距離に感じた。アピール度が本当にすごかったですね。オーディションの時には裸になってもらって、筋肉を見せてもらったんですが、すでに腹筋も割れていて素晴らしかった」と絶賛。「下まつげもすごい!」と岸監督が話すと、山田は「全然書いてもいないのに『アイライン書いてるんですか?』『メイクしてるの?』ってよく聞かれますね。僕は全然してないです!勘違いです(笑)」と照れ笑いをのぞかせた。

あゝ、荒野

また、ボクシングシーンが話題の本作だが、それぞれ異なるスタイルを菅田・ヤン・山田は習得。日いわゆる“ヒットマンスタイル”を習得した山田は「相手をジャブで翻弄させるようなスタイル。僕は腕が長いみたいで、このスタイルにぴったりだったんです。新次とバリカンはインファイターでガツガツ進んでいくスタイルですが、僕はアウトボクサーという、足を使って相手を翻弄するボクシングスタイル。なので2人と差が出て良かったです」と言及。「ジムの人が『この子達はプロになるんですか?』って言うくらいトレーニングは過酷で真剣にやってましたね(笑)」と回顧した。

あゝ、荒野

ライバル関係にある役どころの菅田とは「体に当てるのはOK」という信頼関係の上で撮影に臨んだ山田。「菅田くんと『もうイケるね!耐えられる』って話をして、もう死ぬ気でいこうと」と話し、「菅田くんの俳優としての表現がすごく好きで、『BLEACH(ブリーチ)』という漫画に『憧れっていう感情は 最も理解から遠い感情だよ』っていう言葉があって…憧れるのはマジ無しだなと思って、同じ俳優としてどう戦えるかをすごく考えました」とコメント。

あゝ、荒野

続けて、「まだ共演していない時期からすごく意識していた俳優でもあった。一緒にやれたのはすごく嬉しかった」と語り、「1回ボクシングのシーンで(菅田の)フックが顎に入っちゃって意識が飛びかけたことがあったんです。その瞬間に、(山田演じる)裕二はいろんなものを背負っているから膝をついちゃいけないと思ったんです。同時に『あれ?俺これ膝ついたら菅田に負けることになる』と思って、裕二とシンクロしてガッと耐えたんです。その間の時間はすごく長くて、その瞬間に『あ、本当に裕二として生きているんだ』『絶対に負けられない』という感覚に襲われましたね。お芝居を超えているというか、その感覚がすごく楽しかった!役者冥利に尽きます!」と裏話を披露した。


原作は、1960年代後半に演劇、映画、文学とマルチに活躍し、今もなおカルチャーアイコンとして注目され続けている寺山修司が唯一遺した長編小説。近未来2021年の新宿を舞台に、兄のように慕っていた仲間を半身不随にした男への復讐を誓う新次と、同じ新宿で吃音・赤面対人恐怖症に悩む”バリカン”こと健二が、ボクシングを通じて出会い、生きること、誰かとの繋がりを模索していくさまを描く青春物語。菅田将暉が新次を、ヤン・イクチュンがバリカンを演じるほか、木下あかり、今野杏南、山田裕貴、でんでん、木村多江、ユースケ・サンタマリアらが共演。監督を『二重生活』の岸善幸が務める。

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映画『あゝ、荒野前篇・後篇は大ヒット公開中

(C) 2017『あゝ、荒野』フィルムパートナーズ

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