『蝉しぐれ』以来、12年ぶりとなる黒土三男監督の新作に、小林稔侍が俳優人生55年目にして初主演を果たす映画『星めぐりの町』が2018年1月27日(土)より全国公開されることがわかった。あわせて、場面写真が解禁となった。
本作は、東日本大震災で家族を失った少年と、実直に生きる豆腐屋が出会い、心の再生を通じて生きていくことの大切さを教えあう物語。妻を早くに亡くし、自然に根差した自給自足の暮らしを続ける主人公の島田勇作を小林稔侍が演じる。
黒土監督は、2011年の震災時に千葉県で被災した。その後姉や兄が暮らす豊田市に移住、その自然あふれる場所で生活していくことに強く感銘を受け「この地に根を張り、人と自然に誠実に向き合い、生きる人々の物語を描きたい」という想いから本作が実現した。オールロケ地である豊田市の劇場では本作の先行公開も行われる。
場面写真は、主人公・勇作の「生涯をかけて取り組む豆腐づくり」を捉えらたものや、ともに暮らす娘(壇蜜)と寄り添いながら生活している様子、囲炉裏で豊かな食卓を囲む場面など、黒土監督が紡ぎ出す、かけがえのない日常が切り取られている。
黒土三男 監督 コメント
2011年3月、東日本大震災が起こりました。
千葉県浦安市にあった自宅は半壊し、
私は姉や兄を頼って豊田市に移り住みました。
豊田市に来たのは初めてではありません。40年も前からしょっちゅう遊びに来ていました。
だから豊田の町のことはよく知っていました。「そうだ、豊田の町を舞台にして、映画を作ろう」そう思ったのは、ごく自然なことでした。この映画に登場するのは、偉い人でも何でもありません。
ごく普通の人々です。
企業に勤める人、農業や漁業を営む人、商店街で働く人、米屋さん肉屋さん八百屋さんなどなどです。
映画の舞台となる場所も、町、山、川、田んぼ、会社、工場…など、ごく普通の風景です。
そんな豊田の普通の場所と普通の人々が織りなす感動的な映画にしたいと思っています。 クスクス、ゲラゲラ笑って、けれど次第に涙がぽろぽろ流れ、映画が終わっても席を立てない、いや立ちたくない、そんな映画を作りたいと思っています。
映画『星めぐりの町』は、2018年1月27日(土)より丸の内 TOEIほか全国公開
【CREDIT】
監督:黒土三男
出演:小林稔侍/壇蜜 荒井陽太/神戸浩 六平直政/平田満/高島礼子
製作:豊田市・映画「星めぐりの町」実行委員会
配給・宣伝:ファントム・フィルム
制作プロダクション:エース・プロダクション/ケイセブン/宣伝協力:プリマステラ
(C)2018 豊田市・映画「星めぐりの町」実行委員会