ジェシカ・チャステイン、武田双雲の執筆に感動「この言葉しかない」動物との撮影裏話も

映画『ユダヤ人を救った動物園 ~アントニーナが愛した命~』の舞台挨拶が27日、都内・TOHOシネマズ六本木にて行われ、主演のジェシカ・チャステインと書道家の武田双雲が登壇した。

ユダヤ人を救った動物園

日本初来日となるジェシカが、会場の後方扉からサプライズ登場すると、観客からは喜びの声が。ファンと共に写真を撮ったり、サインに応えたり、持参した「愛を広げるための缶バッチ」をプレゼントしたりと丁寧に対応し、初めての日本ファンとの交流を楽しんでいた。

そんなファンに向けてジェシカは「本日は、本当にありがとうございます。こうやって私の作品を皆さんと分かち合うことが出来て嬉しいです。日本でお会いする全ての人々から最高の歓迎を受けています。この映画は愛に溢れたものです。私は、脚本を読んで感動したんですけれども、本作を見てそれと同じような感動が皆さんの心にも生まれていると思います」と笑顔で語った。

ユダヤ人を救った動物園

本作で演じたアントニーナという女性について、ジェシカはヒーローであると語り、さらに「彼女はとてもフェミニンであり、強いんです。どちらかだけということはなくて、両方併せ持つ事は可能なんだって事を感じると思います。劇中にも沢山の生き物たちが出てきます。だけど動物の中で一番パワフルなのは、よく考えてみれば、母親だったりしますよね。お母さん熊であったり、お母さんライオンであったり。アントニーナもまた、そのいい例だと思います」と話した。

ユダヤ人を救った動物園

動物と触れ合うシーンが多い本作、ジェシカはCGもスタントも使わず、実際に動物と心を通わせながら撮影に臨んだという。そんな中で印象に残っているのが、お母さん象のリリーとのシーンだとか。「赤ちゃん像だけ人形とCGを使って取っているのですが、実際の撮影では、人形なのでリリーが全く興味を持ってくれなくて。そこで、りんごが大好きな事を知っていたので、人形や私の周りに沢山隠したんです。すると、あっという間にリリーは、私の腕に鼻を巻きつけてきました。映像ではドラマチックですが、実際にはそうやって沢山ゲームをしたんです」とお茶目な撮影裏話を披露した。

ユダヤ人を救った動物園

そして、ジェシカの初来日を記念したスペシャルゲストとして書道家の武田双雲が登場。実は、明日からワルシャワに仕事で行くという武田は「すごくこの映画と運命を感じています。何度も見て、泣いてしまって、泣きはらした目で行きます」と笑いを誘い、そんな武田にジェシカは現存されている「ワルシャワ動物園にぜひ、行ってみてね」と勧めていた。

ユダヤ人を救った動物園

さらに、武田は本作を鑑賞して浮かんだ文字を、会場で執筆することに。ジェシカは「(書道を)目の前で見るのは初めてなのでとてもワクワクしています」と瞳を輝かせた。武田が筆を取ると会場は途端に静まり返り、ジェシカもその筆捌きを夢中をで見つめていた。一方、武田は「皆さん喋ってもいいんですよ?」や「はあ、自分で感動してしまった」とユーモアを交えて会場を笑わせつつ「慈愛」の文字を書きあげ、会場から大きな拍手が。

ユダヤ人を救った動物園

武田は本作の感想を書道に込め「この言葉しかないと思いました。人類の希望を感じたんです」と語るとジェシカも「その通りです」大きく頷き、作品のメッセージがしっかりと伝わっていることに喜びと感動を示した。執筆についても「素晴らしかったです、アーティストがものを作っている時に降りてくるもの、インスピレーションを感じました」と感想を述べた。

ユダヤ人を救った動物園

そんな武田は「実は今日、ロサンゼルスに家を買って」と衝撃告白。「ジェシカさんもロスに住んでると思うので、これからはご近所さんですね」と話すと、ジェシカが笑って「私はニューヨークに住んでるんです」と返し、これには会場も2人も笑い声をあげた。続けて「もちろんロサンゼルスに行く事は多いので、今度ランチをしましょう」と話し、新しい友情に会場は和み、2人はしっかりを握手を交わして舞台挨拶は幕を下ろした。

映画『ユダヤ人を救った動物園 ~アントニーナが愛した命~』は12月15日(金)よりTOHO シネマズみゆき座ほかにて全国公開

【CREDIT】
監督:ニキ・カーロ 
出演:ジェシカ・チャステイン ヨハン・ヘルデンベルグ マイケル・マケルハットン ダニエル・ブリュール
配給:ファントム・フィルム 
宣伝:ファントム・フィルム、メゾン 
公式サイト:http://zookeepers-wife.jp/

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