映画『探偵はBARにいる3』の初日舞台挨拶が1日、都内・丸の内TOEIにて行われ、大泉洋、松田龍平、北川景子、前田敦子、志尊淳、鈴木砂羽、吉田照幸監督が登壇した。
3回目のバディとなった松田について大泉は、「松田さんはやはりですね、皆さんもお気づきかと思いますけど面白いんですねこの人は。正直申し上げまして、この映画の中で私と松田龍平とどっちが面白いかと言いましたら、ほんのちょっとだけ僕の方が面白いくらい。これだけ笑わせたいと思っている僕にここまで肉薄する面白さ。すごいですね。私はパンツ一丁になって小樽の冬の海に出て、必死に笑わそうとしているのに、この男はたまにボソッと喋るだけで、ずいぶん面白い。嫌いですよ。ただそういう意味でもここまで頼れるのは、松田龍平しかいません。この映画に出てくれたことが何よりもラッキーで、幸せなことだと思います」と熱弁、会場からも大きな拍手が。
そんな大泉の熱弁を受けて、MCが松田にも「大泉のすごいところは?」と尋ねると、一転、会場は静かに。松田もマイクを持ったまま、口をつぐみ思考を巡らせては「そうですねえ、ううん、どこですかねえ」と呟き、会場を爆笑の渦に包んだ。
大泉は「ちゃんと(質問は)台本に書いてあったぞ、考える時間あったでしょう」と松田をつつくも、一向に進展せず、大泉は「もうちょっと待ってください、(ライブビューイングに向かって)全国の皆もごめんね、必ず言わせるから!」と宣言。そして遂に松田は「雰囲気が、楽しい。大泉さんすごい喋るじゃないですか。内容ちゃんと聞くとそんな面白いこと言ってない(笑)それでもテンション上がっちゃうんですよ」と話し、大泉も「そうなんです。でもね中々やろうと思って出来ないんですよ?これだけ中身のないことで笑わせるっていうのはね」と大きく頷いた。
そんな大泉とたくさんのプロモーションを回った松田は「そうですね。中々出来ないでんすよ。だから大泉さんになりたいと思って、もう少しトーク上手くなりたいと思って頑張ったんですけど、やっぱり難しくて。今日ちょっとパーマかけてこようかなって(笑)」と形から入ろうとしたことを告白。
続けて「でも、やっぱり無理だろうなと思って、ありのままの自分でいようと」との結論に落ち着いたこと報告し、続けて「それくらい影響を受けていて。3作目ですけど一緒に出来て本当に光栄と言いますか。色々得られるものが多くて楽しいです」と語り、2人のコンビネーションをしっかりとみせ会場も幸せな空気に包まれた。
アジア最北の歓楽地である札幌・ススキノを舞台に、その町の表も裏も知り尽くした探偵の活躍を描いた気鋭ミステリー作家・東直己の〈ススキノ探偵シリーズ〉を原作に、『探偵はBARにいる』『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』と映画化され大ヒットを記録した本シリーズ。
主演を大泉洋(探偵)、松田龍平(その相棒兼運転手・高田)が続投し、北川景子が【探偵】を翻弄するモデル事務所の美人オーナー・岬マリに扮するほか、リリー・フランキー、前田敦子が新たに参戦。ほか田口トモロヲ、松重豊、マギー、安藤玉恵、篠井英介、片桐竜次らススキノの仲間たちに加え、北川景子扮するヒロイン・マリの過去を知る元コールガール役で鈴木砂羽が共演する。脚本をシリーズに引き続き古沢良太、監督を新たに『疾風ロンド』の吉田照幸が務める。
映画『探偵はBARにいる3』は本日より公開
【CREDIT】
監督:吉田照幸
脚本:古沢良太
出演:大泉洋、松田龍平、北川景子、前田敦子、鈴木砂羽、リリー・フランキー、田口トモロヲ、志尊淳、マギー、安藤玉恵、正名僕蔵、篠井英介、松重豊、野間口徹、坂田聡、土平ドンペイ、斎藤歩、前原滉、天山広吉、片桐竜次ほか