映画『悪と仮面のルール』のプレミア試写会が12日、都内・新宿バルト9にて行われ、玉木宏、新木優子、吉沢亮、原作者の中村文則、中村哲平監督が登壇した。
唯一無二なキャラクターである文宏について玉木は「純粋な悪役じゃないと思うんですね。香織に出会って、理性が生まれて、彼女を守るために善悪との葛藤に揺れる男性なんですが、ちゃんと地に足のついた人間味溢れる主人公でした」と語り、自身が演じるということについて「難しく考えてしまうと非常に難しい作品になってしまうと思い、彼の根底にあるのはすごくピュアな気持ちなので、考え方としてはシンプルに演じました」と語った。
一方、新木は撮影前のリハーサルを振り返り「すごく真摯に監督と話されている玉木さんをみて、ああ、この作品は凄く素敵になるんだろうなと思いました。玉木さんに預けてしまおうと、玉木さんがいるから、監督がいるから、大丈夫だなっていう思いで撮影に臨みました」と述べた。
そんな2人が演じる文宏と香織の愛について玉木は「そうありたいとは思いますけど、ただこういう世の中で生きていると一途っていうのは中々難しいとは思いますね。凄く素敵な関係性だと思います」と語り、新木は「女性はこういう風に男性に守られたいっていうのはあると思います。これが究極だなって思っていただいて、なので私生活には転がっていないというか。自分を捨ててまで愛せるような人がいれば素敵ですよね」と話した。
吉沢も「危なかっしいですけど、何か1つのことにそこまで人生をかけられる。それがあれば人を殺すことだって厭わない。そこまで究極の愛っていうのは奇跡ですよね。普通の人間では到達できない愛だと思いますし、そんなことが現実にあれば凄く素敵なんじゃないかなとは思いますね」と2人に同調、文宏と香織が織り成す愛が究極であることを語った。
本作は、“純粋悪”になることを望まれて生まれた財閥家の男・久喜文宏を主人公にした物語。愛がありながらも“純粋悪”に満ちてしまう主人公・久喜文宏を玉木宏が演じ、文宏が自身の顔を変えてまで守ろうとする久喜家の養女・香織に新木優子が扮する。監督を、ロックバンド「UVERworld」初のドキュメンタリー『THE SONG』を手がけた中村哲平が務める。
映画『悪と仮面のルール』は2018年1月13日（土）より全国公開
【CREDIT】
出演：玉木宏、新木優子、吉沢亮、中村達也、光石研、尾上寛之、呉汝俊、柄本明ほか
監督：中村哲平
原作：中村文則『悪と仮面のルール』（講談社文庫）
(C)中村文則／講談社 (C)2017「悪と仮面のルール」製作委員会
