第41回日本アカデミー賞優秀賞発表記者会見が15日、都内・グランドプリンスホテル新高輪にて行われ、作品賞5作品が発表された。授賞式は3月2日(金)に実施される。
原作は、重い膵臓の病を抱えた女子高生・山内桜良と、彼女の病気を唯一知ることになるクラスメイト“僕”を中心に描かれる青春物語。映画版では、教師となった“僕”が学生時代を回想する2つの時間軸が交差する≪現在≫と≪過去≫それぞれの視点で物語が紡がれていく。山内桜良を浜辺美波、学生時代の“僕”を北村匠海が演じるほか、現在の“僕”を小栗旬、桜良の親友・恭子の現在の姿を北川景子がそれぞれ扮する。 監督を月川翔が務める。
『三度目の殺人』
本作は、勝利にこだわる弁護士・重盛の目を通して、弁護を担当する殺人犯・三隅の底意と真意を凝視し、考え、想像していく法廷心理サスペンス。30年前にも殺人の前科がある三隅の弁護を、やむを得ず担当することとなった弁護士・重盛を福山雅治が、解雇された工場の社長を殺し、死体に火をつけた容疑で起訴される殺人犯・三隅を役所広司がそれぞれ演じる。共演に、物語の鍵を握る少女で被害者の娘・山中咲江役に、『海街diary』以来2度目の是枝組参加となる広瀬すず、ほか斉藤由貴、吉田鋼太郎、満島真之介、松岡依都美、市川実日子、橋爪功らが脇を固める。
『関ヶ原』
本作は、「国取り物語」「新史太閤記」と並ぶ“戦国三部作”であり、「覇王の家」「城塞」と並ぶ“家康三部作”のひとつでもある司馬遼太郎原作の戦国史上最大の合戦・関ヶ原の戦いを描く。1981年にTBSでドラマ化され、司馬遼太郎作品の実写映画化は1999年公開『梟の城』以来18年ぶり。
己の「正義」を強く信じ、愛を貫き通そうとした“純粋すぎる武将”石田三成を岡田准一が演じ、豊臣秀吉亡きあとの天下取りに野望を抱き、三成と相対する徳川家康役に役所広司、三成の下で忍びとして愛し支え続ける初芽(はつめ)を有村架純が演じる。共演に平岳大、東出昌大、中越典子、北村有起哉、伊藤歩、音尾琢真、和田正人、滝藤賢一、キムラ緑子、西岡徳馬、松山ケンイチ、壇蜜らが名を連ね、監督を『日本のいちばん長い日』『駆込み女と駆出し男』の原田眞人が務める。
東野圭吾の同名小説を『余命1ヶ月の花嫁』の廣木隆一が、Hey! Say! JUMPの山田涼介を主演に迎えて映画化した本作。2012年、少年時代を養護施設で過ごした敦也は、幼馴染の翔太、幸平と悪事を働いて一軒の廃屋に逃げ込む。そこはかつて人々が悩み相談をすることで知られていた「ナミヤ雑貨店」だった。今はもう廃業しているはずだったが、シャッターの郵便受けに何かが投げ込まれる音を聞く。それは、悩みを持つ人からの相談の手紙だった。1980年に書かれた手紙に、敦也たちは戸惑いながらも当時の店主・浪矢雄治に代わって返事を書いた。次第に雑貨店の秘密と、その背景にある敦也たちがいた養護施設と浪矢の関係が明らかになっていく。
『花戦さ』
作家・鬼塚忠の同名小説を映画化した本作は、16世紀後半の戦国時代を舞台に、時の天下人・豊臣秀吉の圧政に苦しめられていく町衆を救うべく、京都の花僧・池坊専好が単身立ち向かう姿を描く痛快エンターテインメント。花を生けることで、戦乱に生きる人々の心を救う花僧・池坊専好役に野村萬斎、天下人・豊臣秀吉役に市川猿之助、織田信長役に中井貴一、前田利家役に佐々木蔵之介、茶人・千利休役に佐藤浩市が名を連ねるほか、高橋克実、山内圭哉、和田正人、森川葵、吉田栄作、竹下景子が共演する。
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