世界三大映画祭のひとつであるベルリン国際映画祭のパノラマ部門に正式出品されることが昨年末に発表された『リバーズ・エッジ』が、パノラマ部門のオープニング作品として今年のベルリン国際映画祭の開幕を飾ることがわかった。
ベルリン国際映画祭は今年で68回目を迎える歴史と伝統ある映画祭で、パノラマ部門は世界中から良質の作品を幅広いジャンルで集めた部門。このオープニングに邦画が選出されるのは、2007年の山田洋次監督『武士の一分』以来の快挙となる。
行定監督は2010年に『パレード』で、第60回ベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞を受賞。昨年も『ジムノペディに乱れる』が批評家週間に出品されるなど、今回で5度目の選出となり、最新作の『リバーズ・エッジ』も注目を集めることが予想される。
これにあわせて、行定勲監督と主演の二階堂ふみ、吉沢亮が、映画祭の主会場のレッドカーペットに登場することが決定。歴代のスターたちが踏みしめてきた歴史あるレッドカーペットの開幕を二階堂、吉沢らが華やかに彩ることになる。『リバーズ・エッジ』はレッドカーペット後にCINEMAXでオープニング上映となり、二階堂らはQ&Aにも参加する予定。ベルリン国際映画祭の専用ビジュアルも合わせて解禁となった。
今年のベルリン国際映画祭では、「RADWIMPS」の野田洋次郎や夏木マリ、村上虹郎、渡辺謙ら日本人キャストも多数参加するウェス・アンダーソン監督による『犬ヶ島』が映画祭自体のオープニングを飾り、同じパノラマ部門には黒沢清監督の『予兆 散歩する侵略者 劇場版』が正式出品されることも発表されている。
若者たちの生と欲望を鮮烈に描く本作。原作は、バブルが弾け世紀末を間近に控えた90年代を舞台に、それまでの“少女マンガ”とは対照的なリアルなセックス描写、愛や暴力を描写し、都市に生きる若者たちの欲望や不安、焦燥感といった現実を果敢に描き出したもの。『世界の中心で、愛をさけぶ』『ナラタージュ』の行定勲監督が漫画原作の映画化に初めて挑む本作には、二階堂ふみ×吉沢亮のほか、森川葵、上杉柊平、SUMIREら日本映画の新時代を担っていく華やかな若手キャストたちが集結した。
映画『リバーズ・エッジ』は2月16日(金)より全国公開
【CREDIT】
出演:二階堂ふみ、吉沢亮、森川葵、上杉柊平、SUMIRE
監督:行定勲
脚本:瀬戸山美咲
配給:キノフィルムズ/木下グループ
©2018映画「リバーズ・エッジ」製作委員会/岡崎京子・宝島社