『リバーズ・エッジ』実写化は“二階堂ふみ”が核、吉沢亮は難役を回顧「掘り下げるほど底が見えない」

映画『リバーズ・エッジ』完成披露試写会が31日、都内・TOHOシネマズ六本木ヒルズにて行われ、キャストの二階堂ふみ、吉沢亮、森川葵、上杉柊平、SUMIRE、土居志央梨、監督の行定勲が登壇した。

リバーズ・エッジ

ゲイであることを隠し、執拗なイジメを受けながら街で売春を繰り返し、腐りかけた死体に心の拠り所を見つける、これまでとは一線を画す難役に挑んだ吉沢。撮影を振り返り「外見的な部分でも、少し細い男というイメージがあったので、筋トレではなく走ったり食事を抑えたりしました。でも、一番は原作と台本を行き来して人間性を考えることを重要視して演じました」とコメント。

リバーズ・エッジ

続けて、「掘り下げれば掘り下げるほど底が見えないキャラクター。(原作を)読んでいて色々な矛盾を感じて、そういう部分をどうやって描けばいいか、ひたすら考えながら演じていましたね」と、役を作り上げる上で試行錯誤を繰り返した様子。

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何物にも執着が持てない空虚さを抱えている若草ハルナを演じる二階堂。「16歳くらいの私にも結構(役と)同じような気持ちがあったんじゃないかなと演じていて思いましたね」と話す。

原作の映画化を行定監督に提案したのは二階堂のようで「『ヒミズ』という映画を撮っていた時に、美術部のスタッフの方が原作を紹介してくださって。その時自分が抱えていたものが、そのまま作品にありました。16歳の時に原作に初めて出会ったので、当時は『この作品を映画にしたい!』という気持ちより、描かれていたものの衝撃が強く傷跡に残りました。その半年後くらいに企画が立ち上がって、今日までに6年くらい時間が掛かりましたね」と裏話を披露した。


若者たちの生と欲望を鮮烈に描く本作。原作は、バブルが弾け世紀末を間近に控えた90年代を舞台に、それまでの“少女マンガ”とは対照的なリアルなセックス描写、愛や暴力を描写し、都市に生きる若者たちの欲望や不安、焦燥感といった現実を果敢に描き出したもの。『世界の中心で、愛をさけぶ』『ナラタージュ』の行定勲監督が漫画原作の映画化に初めて挑む本作には、二階堂ふみ、吉沢亮をはじめ、森川葵、上杉柊平、SUMIREら日本映画の新時代を担っていく華やかな若手キャストたちが集結した。

映画『リバーズ・エッジ』は2月16日(金)より全国公開

【CREDIT】
出演:二階堂ふみ、吉沢亮、森川葵、上杉柊平、SUMIRE
監督:行定勲
脚本:瀬戸山美咲
配給:キノフィルムズ/木下グループ

©2018映画「リバーズ・エッジ」製作委員会/岡崎京子・宝島社

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