第90回アカデミー賞で4部門(作品賞、主演男優賞、脚色賞、歌曲賞)にノミネートされていた『君の名前で僕を呼んで』が、脚色賞(ジェームズ・アイヴォリー)に輝いた。
脚色賞を受賞したジェームズ・アイヴォリーは『日の名残り』などで知られる名監督で、現在89歳。本作では脚色のみを担当。2012年に『人生はビギナーズ』で助演男優賞を受賞したクリストファー・プラマーの82歳を塗り替える、アカデミー賞全部門での史上最年長受賞となった。89歳の初受賞にして、アカデミー史上最年長受賞更新に、記憶に残る歴史的受賞を果たした。
ジェームズ・アイヴォリー 受賞スピーチ
脚本家として脚色する際には原作者に感謝しなければなりません。原作のアンドレ・アシマンが描いた、“初めての恋“というのは、セクシャリティに関係なく誰もが経験することです。監督をはじめ、役者の方々、それからニューヨークの家族たち、すべての人に感謝したいと思います。ここに立てるのも彼らの助けがあったからです。
私の50年近く一緒にやってきたイスマル・マーチャントという今は亡きパートナーが2度アカデミー賞を受賞しています。その人のおかげでもあります。本当に感謝しています。
80年代の北イタリアの避暑地を舞台に、17歳と24歳の青年の、初めての、そして生涯忘れられない恋の痛みと喜びを描いた本作。オスカー前哨戦の賞レースを席巻し、第90回アカデミー賞にて、作品賞・主演男優賞・脚色賞・歌曲賞の4部門にノミネート。主演に新星ティモシー・シャラメを迎え、アーミー・ハマー、ジェームズ・アイヴォリーらが共演する。監督を『ミラノ、愛に生きる』などで知られるイタリア出身のルカ・グァダニーノが務める。
映画『君の名前で僕を呼んで』は4月27日(金)より全国公開
©Frenesy, La Cinefacture