映画『坂道のアポロン』公開直前イベントが7日、都内・スペースFS汐留にて行われ、キャストの知念侑李(Hey! Say! JUMP)、中川大志、小松菜奈、ディーン・フジオカ、監督の三木孝浩が登壇。本作に感激したジャズシンガーの綾戸智恵もゲストとして出席した。
中川のドラム演奏にも綾戸は大感激で「あのプレイには驚いた。日本映画における若手俳優の前進を見た。日本の音楽映画はアメリカ映画に比べたらぬるいと言われていたが、リアルさは怖いくらい凄かった。嬉しそうな顔して叩いていたなぁ」と大絶賛。プロからの太鼓判に中川は「嬉しい。ジャズを愛されている音楽のプロの方からお言葉をいただいて」と練習の苦労も報われた様子だった。
そんな2人への絶賛に、トランペットでセッションに参加したディーンは「僕も楽器を弾いていたんですけど…」とポツリとつぶやくと、綾戸は「あんたは顔や!見てると鼻の下が伸びちゃった!」とディーンのイケメンぶりにノックアウト。「しゃれた兄ちゃんやで!時代感覚も出ていたし、キャスティングはハナマル!」とすっかり本作を気に入ったようだった。さらには「ジャズ喫茶のおばちゃん役でもいいから出たかったな~」と悔しがる一幕ものぞかせ、会場を沸かせていた。
そんなディーンは、撮影のためにトランペットを猛特訓し「メンバーの中では一番怪しかった。めちゃくちゃ練習しました。でも本番前に生音でセッションした時は形になっていたので、凄く楽しかった」と振り返ると、綾戸は「それがええねん!クールやねん!わかるやろっ!?」と猛プッシュ。そんなセッションを目の前で目撃していた小松も「一番前で生音が聞けて感動。自然と涙がボロボロと出て来る感じだった。自分も体を揺らしてしまうくらい楽しかった。幸せな時間でした」と感激していた。
また、観客にどんなポイントに感動したかを「恋」「音楽」「友情」のパネルを配って調査。客席は「友情」派が多く、ラブシーンに挑んだ知念は「恋が意外と少ないな…」とポツリ。小松は、教会で知念と中川がオルガンを弾くシーンを見どころに挙げて「そのシーンでの2人が凄く美しくて。キスしそうなところとか…複雑だった」と振り返ると、中川も「あの名前を呼ぶところね。見つめ合いがね~」となぜかドギマギ感を予告していた。
最後に、ピアノを猛特訓した知念は「楽譜も読めないので、必死に覚えてやるしかないという感じだった」と熱の入れようを明かし「あと3日で公開というのが早いしドキドキ。皆さんには“恋”“友情”“音楽”と見どころを選んでもらいましたが、皆さんには応援サポーターになってもらい、映画の感想をSNSなどで書いて、広げてほしいです」と迫りくる初日に向けてさらなる盛り上がりを期待した。
(C) 2018 小玉ユキ・小学館/映画『坂道のアポロン』製作委員会