沢尻エリカが6年ぶりに主演を務める新作『猫は抱くもの』が6月23日(土)に公開される。この度、本作が第21回上海国際映画祭のコンペティション部門に正式出品されることが決まった。長編劇映画部門で邦画として唯一のコンペティション部門出品という快挙に。
推理小説「猫弁」シリーズで知られる大山淳子の同名小説(キノブックス刊)を原作とする本作は、思いどおりの生き方ができず、いつしか心に孤独を抱えてしまった30代女性と、自分を彼女の恋人だと信じて疑わない猫との関係を描いた物語。監督を『ジョゼと虎と魚たち』『メゾン・ド・ヒミコ』『グーグーだって猫である』などで知られる犬童一心が務める。
本作の見どころは、主人公と猫の「内面」と「現実」が入り混じる演出。映画好きやクリエイターの感性を刺激する、斬新な演出が随所に散りばめられている。主人公の「内面」や「猫の視点」を観客に楽しんでもらうために、リアルな景色での撮影に加え、舞台装置を活用した「CGの対局」とも言える演出やアニメーションなども登場する。
その取り組みが評価されてコンペティション部門に正式出品されることが決まった本作。上海国際映画祭は、世界15大映画祭のひとつで、FIAPF(国際映画製作者連盟)が認定する国際映画祭である。21回目を迎える今年は、世界108カ国から、3400本以上のエントリー(内日本映画約200本)があり、アジア最大級の映画祭として注目を集めている。『猫は抱くもの』の上海映画祭での上映日は6月21日(木)。犬童監督らが渡航し舞台挨拶を行う予定だ。
今回の出品決定に関して、犬童監督は「沢尻エリカの野蛮なパワーと吉沢亮のア然とするエレガントが中国の皆さんにどう刺さるか?楽しみです」とコメントを寄せており、沢尻も「『猫は抱くもの』が、コンぺティション部門に選ばれ光栄に思います。海外でどのように評価して頂けるか、楽しみにしています」とコメントした。
映画『猫は抱くもの』は6月23日(土)より全国公開
©2018 『猫は抱くもの』製作委員会