米ディズニーとマーベル・スタジオは、過去の攻撃的なツイートを問題視し、映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のシリーズ第3弾に着手していた脚本家兼監督のジェームズ・ガンを降板させた。
問題となったのは、ガン監督が過去2008年〜09年に行っていたブラックジョークやタブーに触れるツイート。トランプ大統領とその政策に痛烈な批判をしてきたガン監督だったが、保守派の海外ニュースサイト「The Daily Caller」のパーソナリティー、ジャック・ポソビエック氏らによってガン監督の過去のツイートが再び注目を浴びることになったことから、それらの投稿を問題視した米ディズニーとマーベル・スタジオが、ガン監督と袂を別つ事を決断することに至った。
「Twitterで見つかったジェームズの攻撃的な姿勢と発言は守りようがなく、我々の価値観とも一致しない。そのことから我々はジェームズとビジネス関係を絶つことにした」と米ディズニーの会長を務めるアラン・ホルンはアメリカ現地時間7月20日(金)に公式な声明を発表した。
また、ガン監督自身は10年前のツイートについて、現在はもちろん過去においても自身を表しているものではないとしつつ、そのような投稿をしたことについて後悔している事をTwitterに投稿し、「映画業界にいるいないにかかわらず、改めてすべての皆様に深く謝罪します」と反省を綴った。
この一連の出来事により、脚本兼監督を務める予定だったガン監督による『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のシリーズ第3弾は幻のものとなり、当初予定していた2020年の公開はもちろん、制作自体が暗礁に乗り上げることになってしまった。