8月4日(土)に公開される映画『2重螺旋の恋人』より、緊迫の本編映像が解禁となった。
『スイミング・プール』『危険なプロット』などサイコスリラーの名手として知られる鬼才フランソワ・オゾンが、米国の女性作家ジョイス・キャロル・オーツの双子をテーマとした短編小説を大胆に翻案、4年の構想期間を経て放つ極上の心理サスペンス。
映像は、精神分析医の恋人・ポールと同じ職業、同じ容姿のルイの存在を偶然知ったクロエ(マリーヌ・ヴァクト)が、初めてルイ(ジェレミー・レニエ)の診察室を訪ねるシーンから始まる。その正体を探るために「先生が知人のポール・メイエルに似ていて」と自身の素性を隠したまま尋ねると、「ポールは自分の双子の弟だ」と答えるルイ。クロエは初めて知る事実に動揺するが、それらを隠すように姉の存在や、母の死など自身の心境について嘘の設定を話す。
オゾン監督は「精神分析の治療は場面は動きがないものになりがちだが、本作では心象とカットをリンクさせ、観客は精神分析医になって患者の話を聞いているように感じるだろう」と語っている。本編では、穏やかで包み込むような治療をするポールの診察室との対称性や、シンメトリーに配置された美術にも注目だ。
映画『2重螺旋の恋人』は8月4日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国公開
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