映画史に残る傑作ってたくさんありますよね。今週はその傑作からファン待望の新作が続々公開されますので、ご紹介していきたいと思います。
1作目は、なんとシリーズ30年ぶりの新作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(6月20日公開)! 『マッドマックス』シリーズ第4弾として公開される今作は、1985年公開の『マッドマックス/サンダードーム』以来の作品。荒廃した近未来を舞台に、暴走族に妻子を殺された警察官の壮絶な復讐を描くアクション映画となっています。『ダークナイト ライジング』のベインを演じたトム・ハーディ主演で、復讐に燃えた元警官役を熱演。監督・脚本はシリーズ全作を手がけるジョージ・ミラー。CGを排除した危険度200%の超ド迫力アクション・バトルにアドレナリン、MADMAX(マッドマックス)!
2つ目は大ヒットホラーシリーズ『呪怨 -ザ・ファイナル-』(6月20日公開)。1999年公開の『呪怨』から16年目を迎え、ついに最恐の完結編となります。小学校教師をしている妹の結衣の失踪を知った姉の麻衣は、彼女の行方を追っていくと、ある人物に辿り着きます。その人物の家に向かうと、そこは既に更地となっていて、それから麻衣の周辺で奇怪な現象が頻発するようになり…。『20世紀少年』シリーズのカンナを演じた平愛梨が傑作シリーズのラストを飾るに相応しい演技で観客を恐怖の世界に導けば、前作『呪怨 -終わりの始まり-』の落合正幸監督が、ホラー度最高潮の恐怖の頂点映画をお届けします。
3つ目は『攻殻機動隊 新劇場版』(6月20日公開)です。1995年に公開された押井守監督の『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』は世界中のクリエイターに影響を与え、SF映画の映像表現に革命を起こしました。今作は“攻殻”生誕25周年記念作品として、完全新作の長編アニメーション映画で登場。2029年、草薙素子が総理大臣暗殺事件の調査中、色々なことが捜査上に浮かび上がってきます。その中の一つの手がかりが、素子の秘められた生い立ちへ繋がっていて…。まさに“攻殻機動隊”シリーズの誕生が描かれたファン必見作! 映像も新しくスケールも大きくなった待望の新作をお見逃しなく。
ここからは今週の注目作をご紹介します。
1つ目は、アメリカ公民権運動の最中に起こった“血の日曜日”事件を題材に描いた『グローリー/明日への行進』(6月19日公開)。1964年にノーベル平和賞を受賞したキング牧師指導の下、1965年3月7日に黒人有権登録者の妨害に抗議する600人がデモに集まります。暴力で彼らを鎮圧しようとする警察隊の姿がテレビで流れ、抗議デモは増々激しくなっていき…。本作はキング牧師を取り上げた初めての長編映画で、本年度アカデミー賞作品賞にノミネート、主題歌賞を受賞しています。主演のデヴィッド・オイェロウォは脚本を読んで出演を決めてから実に7年越しと、役に対する思い入れも人一倍で、全ての人の心に訴えかける迫真の演技は必見です。
2つ目は、ホラーからコメディまであらゆるジャンルで大ヒットを連発させてきた鬼才・三池崇史監督のオリジナルアクション映画『極道大戦争』(6月20日公開)。三池監督と言えば原点はVシネマ。そして監督自身が「この辺で一度原点に戻りたい」という思いから、ヤクザ映画にヴァンパイアを足した気合い十分のエンターテインメント映画が誕生! 出演陣も市原隼人、成海璃子、リリー・フランキー、高島礼子、ピエール瀧、でんでんと超豪華な個性派ぞろい。噛まれ噛みつつ次々とヤクザが増えていく!? 迫力満点の映画を是非劇場で。
3つ目は『虎影』(6月20日公開)をご紹介します。かつて“最強”と呼ばれた男が、愛する者を守る為、再び刀を抜き、命懸けの財宝争奪バトルロイヤルに巻き込まれてゆきます。映画・テレビドラマ・舞台と幅広いフィールドで活躍する、いま最も旬な斎藤工が放つ痺れる男前のアクションに酔いしれてしまいます。監督は『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』で特殊造形プロデューサーを務め、世界各国の映画祭でも高い評価を受けている西村喜廣。一癖も二癖もある個性豊かな俳優たちが集結し、実写とCGを融合させた、新時代のアクション・エンターテインメント映画です。
最後はスタニスワフ・レムの傑作SF小説が原作の『コングレス未来学会議』(6月20日公開)。2014年、ハリウッドは、俳優の絶頂期の容姿をスキャンし、そのデジタルデータを自由に使い映画をつくるビジネスを発明。40歳を過ぎたロビン・ライトも、難病の息子のために20年間契約で自身のデータを売り渡すという近未来SF映画。主演で、本作のプロデューサーでもあるロビン・ライトは、息子のことを第一に思う愛情深い母親を演じています。監督は、自らの戦争体験をドキュメンタリーアニメーションとして描いた『戦場でワルツを』で世界を震撼させ、数々の受賞をしたアリ・フォルマン。アニメーションと実写を駆使し、前作以上にダイナミックで独創的な表現で観る者全てを魅了します。
さあ、皆さんはどれを観たいですか?観たらぜひコメントをお寄せ下さい!待ってま〜す。
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