『タリーと私の秘密の時間』監督インタビュー、シャーリーズ・セロンの演技に「ショーを見ている観客の気分」

8月17日(金)に公開される映画『タリーと私の秘密の時間』より、ジェイソン・ライトマン監督のインタビューが到着した。

タリーと私の秘密の時間

JUNO/ジュノ』『マイレージ、マイライフ』でアカデミー賞に2度ノミネートされた名匠ジェイソン・ライトマン監督が、主演シャーリーズ・セロンと再びタッグを組む新作『タリーと私の秘密の時間』が8月17日(金)より公開される。仕事に家事に育児と、何ごとも完璧にこなしてきた“人に頼れない”3人の子供の母親マーロと、彼女の元に現れた夜だけのベビーシッター・タリーとの不思議な絆を描く。

タリーと私の秘密の時間
ジェイソン・ライトマン監督

──本作を製作したきっかけについて

ジェイソン・ライトマン(以下、ライトマン監督):ディアブロ・コディが大晦日にメールをくれた。内容は「感想を下さい」とひと言だけで本作の脚本が添付されていた。気に入ったからシャーリーズに転送したんだ。そしてすぐに製作が決まった。

──本作について

ライトマン監督:物語の主人公は3人の子供の母親だ。彼女は疲れきっていて、夜間だけベビーシッターの助けを借りることにする。大人向けの「メリー・ポピンズ」だね。そのシッターが寝不足で倒れそうな母親を助けてくれるんだ。乳飲み子のほかに世話が必要な子が2人もいてね。この作品は子育ての問題を扱っているだけじゃない。「若さ」との別れを描いているんだ。

タリーと私の秘密の時間

──脚本家D・コディの才能について

ライトマン監督:ディアブロが描く女性像はとても複雑だよ。彼女たちは聡明で尊敬に値する人物だしユーモアもあるが欠点も非常に多い。男性でも親近感を覚えるよ。ディアブロは『JUNO/ジュノ』『ヤング≒アダルト』そして本作で3つの違う世代の女性を描いた。1作目は10代の母親次は若い女性で、今回は3児の母だ。

──本作が映し出すものについて

ライトマン監督:僕自身も娘を持つ父親だから娘の自我が目覚めた頃のことを思い出したりしたよ。子には親の幼少時代が鏡のように映し出されるから、自分の昔の姿も分かる。ディアブロの脚本は主人公とタリーの関係を非常に巧みに扱ってる。マーロはタリーを通じて子供たちを理解しタリーを鏡として、自分自身も見つめるんだ。

タリーと私の秘密の時間

──シャーリーズ・セロンについて

ライトマン監督:シャーリーズは聡明な女性で一緒に仕事をすると本当に楽しい。これまでのキャリアからも明らかなように、驚くほど才能のある俳優だ。彼女との仕事は個人的にも楽しい、お互いに信頼し合ってるからね。シャーリーズの演技を見る時はショーを見ている観客の気分だよ。世界に先駆けて僕が鑑賞している撮影セットにいる時はモニター越しにリアルタイムで演技を見るが、まるで魔法のようだ。映画に息が吹き込まれていく。

──タリー役のM・デイヴィスについて

ライトマン監督:マッケンジーを初めて見たのは『あなたとのキスまでの距離』という映画だ。彼女はとても特徴的な顔だちでエネルギーに満ちている。目や指などの何気ない動きもすばらしく、登場すると画面に電撃が走るんだ。彼女とシャーリーズの共演については僕の思いつきだったが予想通りの大成功だった。

──マーク・デュプラスについて

ライトマン監督:マーク・デュプラスは以前から僕が尊敬してやまない映画製作者だ。俳優としても才能があるから、ずっと自分の作品に出てもらいたいと思ってた。今回ようやく監督としてカメラの後ろからマークの演技を見られた。彼は脚本も書けるからアドリブが得意だし、各シーンの意味を正確に理解してくれる。

──ロン・リヴィングストンについて

ライトマン監督:ロン・リヴィングストンはもっと評価されるべき俳優だと思う。驚くべき才能があり、彼がいるだけで画面にリアリティーが生まれる。頭の回転が速く目ですべてを語るんだ。そしてシャーリーズとロンはカリスマ的な演技力でリアルな夫婦を演じる。深い絆を感じさせる夫婦を演じるのは恋人を演じるよりも難しい、出会って恋に落ちるだけなら簡単だが3人の子供がいる夫婦だと話は別だ。長年連れ添う夫婦には独特の行動パターンが生まれる。ロンは天才的な演技力で小さなしぐさを通じ夫婦の歴史を感じさせるんだ。

映画『タリーと私の秘密の時間』は8月17日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国公開

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作品情報

タリーと私の秘密の時間

タリーと私の秘密の時間

3.9
2018/8/17(金) 公開
出演
シャーリーズ・セロン/マッケンジー・デイヴィス ほか
監督
ジェイソン・ライトマン