映画『コーヒーが冷めないうちに』完成披露試写会が23日、都内・TOHOシネマズ日比谷にて行われ、キャストの有村架純、伊藤健太郎、波瑠、薬師丸ひろ子、吉田羊、松重豊、石田ゆり子、監督の塚原あゆ子が登壇した。
本作は、古き良き昭和の時代から続く喫茶店を舞台に、“過去に戻れる喫茶店”で起こる4つの心温まる奇跡を描く。従兄が経営する喫茶店「フニクリフニクラ」で働く心優しい時田数を有村架純が演じる。共演に伊藤健太郎、波瑠、林遣都、深水元基、松本若菜、薬師丸ひろ子、吉田羊、松重豊、石田ゆり子らが名を連ね、監督を、ドラマ「夜行観覧車」「リバース」「重版出来!」など数多くのヒットドラマの演出を手掛けてきた塚原あゆ子が務める。
完成した本作を観て、有村は「簡単な言葉で申し訳ないですが、本当に純粋に良いお話だなと思いました」とコメント。コーヒーを淹れるシーンでは、塚原監督のこだわりで「所作を美しく魅せるために、動きを丁寧にすることを心がけていました」と撮影を振り返った。
有村との共演に、伊藤は「(有村より)年下だったので、打ち解けられるか心配だったんですが、有村さんの方から話しかけてくれたので、距離を縮めることができました」と明かす。有村は「健太郎さんはすごく落ち着いてらっしゃるので、年下だとは思えない、同い年くらいの感覚で過ごしやすかったです」と話した。
有村との共演は、『ビリギャル』以来3年ぶりとなる吉田。「次に共演するのは10年後かな?って思っていたんですが、これだけ早く一緒にできて嬉しいです」と喜び。続いて、「当時から感情の浮き沈みがなく、フラットな状態で現場にいたのが印象的。数年ぶりにお会いして、この3年間でたくさんのことを経験しているのに、佇まいは変わらず、さらにどっしりとした強い女優さんになったなと思います」と有村の成長を称えた。
一方、薬師丸と夫婦役で出演する松重。共演してみて「かれこれ40年くらい前になります。薬師丸ひろ子さんがデビューして『なんて美しいんだ…!』と。当時、高校1年生の自分は、キャンペーンでいらした薬師丸さんに会いに行って、退場する際に、動線に近かったものですから『手を伸ばせば届くかな?』と思って手を伸ばしたら、薬師丸さんの二の腕にちょっと触れたんです!それを告白したのは、ついこの間です(笑)皆さん、夢は叶う!会おうと思えば会えるんです!」と薬師丸にゾッコンの様子だった。
イベントは、本作にちなみ「戻りたい過去、戻ったら何をしたいか」についてトークが進行。9〜10歳当時の写真とともに、「この頃は本当に野生児で(笑)夏はキャンプに行って虫捕りをして遊んでた、自由奔放で活発な女の子でした」と話す。当時、風邪を引いてしまったものの、お腹が空いていたようで「母が作ってくれたちらし寿司。食べたらものすごく美味しくて!それが忘れられない。(過去に戻って)もう一度食べたいなぁと思います」と可愛らしいエピソードを披露した。
伊藤は「中学・高校時代に戻りたいですね!あまり戻りたい過去が思い当たらなかったんですが、中学・高校時代はすごく楽しかった思い出があるので、違うこと勉強してみたり、違う人と遊んでみたい!」とにっこり。
松重は「戻りたい過去は全くございません!しいて言うなら、高校1年生の俺に『薬師丸さんと40年後に夫婦役やるよ!』って言いたい(笑)」と明かし、笑いをさらった。
映画『コーヒーが冷めないうちに』は9月21日(金)より全国東宝系にて公開
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