映画『クワイエット・プレイス』続編の脚本を、前作で監督・脚本・製作総指揮を務めたジョン・クラシンスキーが脚本を執筆中であることが明らかになった。
「音を立てたら即死する」という世界に生きる、ひとつの家族を描いた異色のホラー映画『クワイエット・プレイス』。その続編の製作にあたり、前作で監督・脚本・製作総指揮を務めたジョン・クラシンスキーが脚本を執筆中であることが明らかになった。
当初、クラシンスキーにとっては夫婦で共に作品を作り上げることは人生一度きりの機会だと捉えていたようで、クラシンスキーの妻役を演じ、実際の妻でもあるエミリー・ブラントには、「続編には参加するべきではない」と伝えていた。だが、予想以上の大ヒットを記録したことで、パラマウントピクチャーズが続編製作にすぐにゴーサインを出すも、クラシンスキーは続編へのアイデアを抱えたまま、「他の誰かに続編を作ってもらうといい」とスタジオに語っていたという。
クラシンスキーの中でアイデアが膨らんでいく一方で、スタジオはクラシンスキー以外のフィルムメーカーのピッチを受ける。だが、クラシンスキーが自身のアイデアをプロデューサーに伝えたことから、再び脚本を担当するに発展していったようだ。
『クワイエット・プレイス』についていえば、元々ブライアン・ウッズとスコット・ベックによる脚本があり、それをリライトしたのがクラシンスキーだった。クラシンスキーは、劇中のみならず、実際の家族の中でもただ一人耳の不自由なミリセント・シモンズの経験を脚本に落とし込んだ。最初の12ページを加えることで、この映画がどんな映画であるかを定義づけ、劇中ではほとんど説明されないバックストーリーを構築することで脚本により深みを持たせ、ホラーでありながらも、家族の物語を描き出すことに成功した。その手腕が続編でも発揮されることに期待したい。