映画『かぞくいろ―RAILWAYS わたしたちの出発―』完成披露イベントが18日、都内・新宿ピカデリーにて行われ、有村架純、國村隼、桜庭ななみ、歸山竜成、木下ほうか、筒井真理子、板尾創路、青木崇高、吉田康弘監督が登壇した。
地⽅のローカル線を舞台に、⼈と⼈とのつながりや⾃分の⽣き⽅を⾒つめ直す姿を温かく描いてきた本シリーズ。本作は、シリーズ初となる「⼥性運転⼠」の物語。夫に先立たれ、夫の連れ子と共に義父に頼ることになった主人公・晶(有村架純)が、“再出発”のために息子が大好きな鉄道の運転士になろうと奮闘するさまを描く。
本作で(映画で)初のシングルマザー晶を演じた有村は役作りについて「晶自身も、私自身も25歳で、母親というものはどういう役割をするものか、わからないものが多くあったので、自分が晶に寄り添って演じればいいなと思いました。また、映画のなかでは、ある事件が起きてからのストーリーが描かれるので、彼女が25年間、どういう人生を送っていたのかについて情報がなく、監督といろいろ共有しながら役を作りあげました。」と語り感無量な表情を浮かべた。
続いて、仕事一筋で生きてきたベテラン運転士・節夫という役どころについて國村は「節夫に限らず、この映画に登場する人たちはみんな不器用なひとたちばかり。とくに節夫は不器用かつ頑固なキャラクターというイメージをもって演じました。また、運転手役は(詳しい方々がたくさんいらっしゃるので)神経を使って指導の方に細かく伺いながら演じました。」と述べた。
また、本作では晶が駿也のために運転士を目指し、新たな人生を歩む姿が描かれていることで「皆さんがもしも今の職業ではない別の職業で生きて行くとしたら、どんな職業に就きたいですか?」という質問に対して有村は「健康面で、体に対する悩みに相談にのってくれる、心も体も癒すカウンセラーのようなことがしたいです」と答え、國村は「今作で車よりも大きなものを動かす疑似体験ができてとても興奮してました。なので、次回はもっと大きい飛行機を操縦したいですね。船もね。」と語り、夢を膨らませた。
最後「この秋一番の感動作」である本作にちなみ、 秋を代表し、“愛情”や“人生の喜び”といった花言葉の「コスモス」をあしらったタイトルパネルと共にフォトセッションが行われ、有村は「映像もその風景もとても美しい作品で、家族のあり方とはなんだろうと、改めて考えさせられる優しい作品です。ぜひ、この作品をみて暖かい気持ちで帰ってほしいです」と語り、國村より「日本で最初にご覧になるみなさん、かぞくいろをどんな風にみていただけるのかとても楽しみです。是非、ご覧になって家に帰って別の角度で家族の存在を感じていただきたいです」と、これから作品を観る観客に熱いメッセージを寄せ、歓声に包まれたなか、イベントは幕を閉じた。
映画『かぞくいろ―RAILWAYS わたしたちの出発―』は11月30日(金)より全国公開
©2018「かぞくいろ」製作委員会