「仮面ライダー電王」にフィーチャーしたイベント「電王ナイト」が27日、都内・新宿バルト9にて行われ、関俊彦(モモタロス役)、遊佐浩二(ウラタロス役)、小林靖子(脚本)、白倉伸一郎(プロデューサー)、武部直美(プロデューサー)が登壇した。
※映画『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』を観ていない方はネタバレにご注意ください。
最新作『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』の上映後に、「仮面ライダー電王」の主人公・野上良太郎(演:佐藤健)と行動をともにする怪人・イマジンの声を担当したモモタロス役・関俊彦、ウラタロス役・遊佐浩二、仮面ライダー電王のテレビシリーズメインライターを務め、本作の「電王」出演パートで脚本監修も務めた小林靖子、本映画および電王の番組プロデューサー白倉伸一郎・武部直美が登壇。
会場が熱気に包まれる中、関は「放送当時から幾つもイベントをやらせていただいて、ファンの皆さんと接する機会が多かったのですが、今こうして久しぶりに皆さんとお会いして…やっぱりアツいですね!これから…まだまだ“電王は走る”と思うので!」と、久々のファンとの対面に喜び。
遊佐は「帰ってきたような気分ですね。終わった気がしない。なんだかんだでゲームの案件をいただいたり…1年に1回は役をやる機会があったので(笑)忘れた瞬間がないんですよね。すごくファミリー感があって、スタッフさんも含めアットホームな雰囲気は変わらないです」と笑みをこぼす。
ネクタイに「ネクタイ」と書かれた、“ジオウ愛”の感じる衣装で登場した白倉プロデューサーは、「仮面ライダー電王」登場の経緯について「時間ものだからです!」とサラッと回答。「いま電王のパクリみたいな番組をやってるんです。時間を移動するヤツがもう一個増えちゃうとややこしいから、TVじゃ大変だしなぁって。映画でやるしかないというか、きちんと主軸にしないと電王というファクターはとてもじゃないと吸収できないと思った」と明かした。
「仮面ライダー電王」の主人公・野上良太郎を演じた佐藤健が10年ぶりに同役で登場することが明らかになった本作。2010年公開の映画『仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー THE MOVIE 超電王トリロジー』以来、今回の劇場版最新作でも「電王」出演パートの脚本監修を務めた小林は「佐藤健くんがどこを・何をやるか、それが健くんからの提案で『(ウラタロスが憑依した)U良太郎ならできる』『今の歳で良太郎をやるのは、みんなの夢を壊すんじゃないか』と」と、貴重な裏話を披露した。
関は「愛されてるね!」と遊佐に言い寄り、「僕もドキドキでしたよ!」と遊佐。続けて、「TVシリーズと一緒なら健くんの声が出てない状態ですから。それはどうなんだろうと考えて、良太郎自身も10年成長してますから、演じ方・立ち位置に悩みながら落としていった感じです。10年前は僕らが人格を乗っ取って好き勝手やってましたから(笑)でも今回は10年成長して溶け合うように、健くん・今の良太郎に寄せるようにやりました」と佐藤との再共演を振り返った。
関も「靖子さんがTVシリーズで最後に書いた『いつか未来で…』。この映画のアフレコで画面を見た時に、あの最終回がフラッシュバックしました。あれは名台詞ですね。預言者かと思いましたよ」としみじみ。
また、野上良太郎(演:佐藤健)登場のサプライズに関は「東映さんから(サプライズに関する情報を)絶対に伏せておくんだと。映画の封切りの日(12月22日)に映画館のお客さんの反応を観に行きました!夕方の回だったんですが、男性の『うおーーーーー!!』っていうどよめきの中、『まじか!!』っていう方もちらほら(笑)『気持ちいいなぁ』と反応を楽しんでいました!」と観客の生の反応に感激した様子だった。白倉・武部の両プロデューサーは「脚本家にもシークレット」「印刷代本にも入ってない」とサプライズが本当に極秘だったことを明かし、ファンを驚かせた。
イベントでは、キンタロス役のてらそままさき、リュウタロス役の鈴村健一、オーナー役の石丸謙二郎から寄せられたメッセージも代読された(下記に全文あり)。トークショー終了後には『劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生!』(2007年公開)『劇場版 さらば仮面ライダー電王 ファイナル・カウントダウン DC版』(2008年公開)の2作品が上映された。
キンタロス役 てらそままさき コメント
今回の出演オファーを聞いた率直な感想
流石!白倉・武部プロデューサー!平成ラストに持ってきたか!!
「仮面ライダー電王」に戻り、懐かしいメンバーとの再会・共演についての感想
山口監督はTVシリーズ時は助監督でしたが、平成仮面ライダー締めの大役を担われました。一緒に作品づくりに携わったものとして喜びを禁じ得ません。
ファンの皆様へメッセージ
電王を長きに渡り深く愛してくださり心より感謝申し上げます。みんなの熱いハートに俺が泣いた!!
リュウタロス役 鈴村健一 コメント
今回の出演オファーを聞いた率直な感想
仮面ライダージオウのことは知っていたので、「いつ呼んでもらえるかなぁ?」と楽しみにしていました。でも、「この前4タロスの中、僕だけ呼ばれなかったこともあったしなぁ…」とも思っていたので、今回出演できた嬉しさは過去最大級です(笑)
「仮面ライダー電王」に戻り、懐かしいメンバーとの再会・共演についての感想
電王に関しては何故か懐かしいという感覚があまりないと感じていたんです。4タロスの皆さんとも現場で会いますし、なんとも言えない現役感が自分の中であったんです。でも今回はアフレコしていて、佐藤健くんがモニターに映し出された瞬間に一気に当時のアフレコのことを思い出して鳥肌がたちました。間違いなく時が経ったと実感しましたし、それと同時になんだか誇らしくなりました。11年経って、また戻ってくることのできる電王という作品の素晴らしさ。そして、きっとこの登場シーンは誰もが驚くし、喜んでくれると感じたんです。そんな作品に自分も参加していたんだなと改めて確信して、胸が熱くなりました。
もう一度大きな声でいいます!
「電王大好きだけどいいよね!答えは聞いてない!!」
ファンの皆様へメッセージ
電王ナイトに参加できないのが残念ですが、想いはそちらに飛ばしております。皆さんの夜がステキな時間になりますように。
オーナー役 石丸謙二郎 コメント
今回の出演オファーを聞いた率直な感想
デンライナーが、いつも迎えに来るような気がして常々準備しておりました。今回出演オファーを頂いて、「ヨシ!来たな!」と奮い立ちました。
「仮面ライダー電王」に戻り、懐かしいメンバーとの再会・共演についての感想
まったく当時と変わらず、新たなアイデアが溢れ出てきました。彼らと久々に男らしい握手を交わし、とても濃密な楽しいひとときを過ごしました。
ファンの皆様へメッセージ
デンライナーは未来永劫走り続けます。いつか、またどこかで・・・。
2016年から毎年冬に人気を博してきた「仮面ライダー平成ジェネレーションズ」シリーズ。平成最後の冬である今年、本シリーズの最新作『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』が大ヒット公開中。
「時代が終わる。すべてがはじまる。」平成という時代を駆け抜けてきたヒーローたちに突き付けられる「仮面ライダーは虚構の存在だ」という衝撃の事実、そして平成仮面ライダーの歴史そのものを消し去ろうとするシリーズ最大の敵に、仮面ライダージオウ・仮面ライダービルドを中心とした歴代平成ライダーが挑む。
映画『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』は大ヒット公開中
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