落語家の笑福亭鶴瓶が、3Dアニメーション映画『怪盗グルー』シリーズ最新作『ミニオンズ』で子ども時代の怪盗グルー役を続投することが発表され、7月21日、東京のザ・ペニンシュラ東京にて行われた日本語吹替版の完成報告会見に声優を務めた天海祐希、宮野真守、LiSA、子役の藤田彩華とともに登壇した。鶴瓶の怪盗グルー役は『怪盗グルーの月泥棒』『怪盗グルーのミニオン危機一発』に続いて3回目となる。
ミニオンたちが怪盗グルーに出会う前の物語が描かれる本作は、『トイ・ストーリー3』や『インサイド・ヘッド』を超え、全米公開3日間で興行収入1億1,571万ドルというアニメーション作品史上全米歴代2位を記録。天海祐希は、「ロサンゼルスで行われたイエローカーペットに参加させていただきオリジナルの声をやっているサンドラ・ブロックさんとも少しお話したり、貴重な経験をさせていただき感動しています。その時すごく盛り上がっていたので、日本でも頑張らなきゃな!と思っています」とコメント。
グルーの少年期を演じた鶴瓶は、子ども時代のグルーを再現したカツラにマフラーというコスプレで登場し、天海ら会場は笑いに包まれた。
笑福亭鶴瓶 衣装とかつらが勝手に置いてあったんや! 着させられただけじゃなくて、眉毛まで書かなあかんて言われて。63歳だし、上方落語協会の副会長なのに……(苦笑い)。(彩華ちゃんに向かって)ごめんね、こんな大人で。でもこれからこんなのぎょうさん出てくるで!(笑)
今年の正月にハワイで『ミニオンズ』が上映されることを知って、ミニオンが主人公だからグルーは出てこへんやろなと思っていたら、天海さんから先にやらさせていただきますと連絡来て、その後にグルーも出てくることがわかったんや。まわりも「ミニオン」大好きやから今回も参加できて良かったな。
それにしても天海さん上手いですよね!はじめやった時ものすごい時間かかりましたよ。
──ミニオンたちは最強最悪のボスの仲間になるのが生きがいですが、新旧のミニオンたちのボスである天海さん、鶴瓶さんお二人から見てどちらが最強最悪のボスだと思いますか?
天海 師匠はどこにいっても、その場の人の心を開くから最強と言っても良いんじゃないでしょうか。
鶴瓶 天海さんこそ、どんなものでもこなすから、ボスにしたら男女皆誰でもついてくんちゃうかな。
──なぜこの映画は世界中でファミリーだけでなく若い人も含め、すべての層に受け入れられていると思われますか?
天海 そうですね、ミニオンは悪気が無くてへこたれない、勇気があるし可愛いので皆に受け入れられているんだと思います。
鶴瓶 出てくるだけで可愛いし、みてると幸せになるんちゃうかな。
──『ミニオンズ』には「夢は、願えばきっと叶う」というメッセージが込められいるのですが、鶴瓶さんが今、求めているものとか夢って何かありますか?
鶴瓶 落語の世界も永遠キリがなくて、生きてる限り舞台で良いもの作って人に届けたいと思っています。この格好で舞台に立ちたいし、“ミニオン落語”だってできるんちゃうかな。
会見では、天海演じる女悪党スカーレットの吹き替えシーンが披露されると、「皆さんに注目されながら映像を観るのは、恥ずかしい……」と照れを隠せない様子の天海。それに対し、声優の宮野は「すごく格好良かったです!セクシーというか気高さというか、あの吐息は中々出せないですよ」と絶賛、当の天海は「ぜひここを強調してください」と報道陣におどけてアピールしていた。
映画『ミニオンズ』は、7月31日(金)よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国ロードショー
(C)2015Universal Studios.