映画『小さな恋のうた』完成報告記者会見が13日、都内・新宿バルト9にて行われ、佐野勇斗(M!LK)、森永悠希、山田杏奈、眞栄田郷敦、鈴木仁、トミコクレア、世良公則、橋本光二郎監督が出席した。
20年経った今もなお、世代・性別を問わず愛され、歌われ続けるMONGOL800の名曲「小さな恋のうた」を映画化した本作。太陽のように明るくパワフルなボーカル担当・真栄城亮多役に佐野勇斗(M!LK)、柔和な笑顔と力強いスティックさばきが印象的なドラム担当・池原航太郎役に森永悠希、紅一点として新バンドに参加しギターを担当する、慎司の妹・譜久村舞役に山田杏奈、バンドの作曲もおこなうギター担当・譜久村慎司役に眞栄田郷敦、数が少ないだけに貴重なベース担当・新里大輝役に鈴木仁が扮するほか、トミコクレア、世良公則らが共演する。監督を『orange オレンジ』『羊と鋼の森』『雪の華』などで知られる橋本光二郎が務める。
同時期にキャスト・あらすじ等が不明のまま行われた世界最速上映では、本編にてキャストが明らかになると観客から黄色い歓声が飛び交っていたと伝えられ、「おお!」「へー!」と素直に驚きの声を漏らした佐野。
クランクイン半年前からバンド練習に臨んだことに、佐野は「半年も前から作品のために準備することはなかなかないので、すごく挑戦的でした。その半年の練習があったからこそ、僕らバンドメンバーの絆も深まりました。バンド感が映画の中にも現れていると思います。すごく実のある濃い半年間でした!」と振り返る。
アーティストとしても活躍している佐野だが、楽器経験は今回が初。「リコーダーくらいしか…」と明かす佐野は、「ベースを弾いて歌うのが僕にとってすごく大きな壁でした。大好きなMONGOL800さんの歌を歌わせていただく、失礼のないよう死にものぐるいで頑張りました!」と笑顔をのぞかせた。
森永は「(ドラム経験は)ありました。なので、『経験してたのに何こいつ』って思われないように頑張りました。みんなより出来てて当たり前な環境でしたから、それはすごくプレッシャーでしたね」とコメント。「常に見守るような立場でいさせていただきましたが、本当に頼りない先輩だったんじゃないかな(笑)」と謙遜すると、すかさず佐野は「そんなことないですよ!」とこぼし、先輩として信頼している様子だった。
山田は「エレキギターに初めて触るところからスタートしました。バンドとして他の皆さんと練習した時に、お互いに切磋琢磨しながら…と思っていたのですが、眞栄田さんが1回目の合わせの時にものすごく上達していて(笑)これはヤバイぞと。焦って練習したこともありました。練習期間も経てですが、バンドの楽しさを感じることができました」と撮影を振り返った。
本作で俳優デビューを果たした眞栄田は「お芝居が初めてで、ギターも初めてでした。お芝居の先輩方に囲まれて、でもギターやベースはスタートラインが同じだったので、そこだけは負けたくないなという気持ちで撮影に臨んでいました。時間がある時は常にギターを触っていました」とコメントした。
鈴木は「音楽は本当に未経験で。佐野くんが小学校・中学校はリコーダーを吹いていたと言っていましたが、僕はサボっていたタイプ(笑)本当に楽器を演奏したのが初めてで。ギターの2人(山田・眞栄田)はどんどん上にいっちゃうし、焦りを感じていた時期がありました。なんとか合わせて出来るレベルには成長できました!」と明かした。バンドメンバーを演じた佐野らは、本編中では「小さな恋のうた」はもちろん、「DON’T WORRY BE HAPPY」「あなたに」など、MONGOL800の名曲を半年以上ものトレーニングを経て披露している。
映画『小さな恋のうた』は5月24日(金)より全国公開
(C)2019「小さな恋のうた」製作委員会