マーベル映画初となるアジア系のスーパーヒーローが主演の映画『シャン・チー/Shang-Chi(原題)』の監督に、日系アメリカ人のデスティン・ダニエル・クレットンが抜擢された。
クレットンは、ブリー・ラーソンが主演を務めた映画『ショート・ターム』や、6月14日(金)公開の映画『ガラスの城の約束』などを手がけたことで知られる日系3世の映画監督。現在はEqual Just Initiativeの創設者で人権弁護士のブライアン・スティーブンソンの原作を基にした『ジャスト・マーシー/Just Mercy(原題)』を制作中だという。
本作の主人公となるシャン・チーが初めてコミックスに登場したのは1973年。中国人の父と白人アメリカ人女性の間に中国で生まれ育つシャン・チーは、実の父親であり、悪の怪人フー・マンチューにマーシャルアーツを駆使する暗殺者として育てられるが、ある事件がきっかけとなり、父親の意向に反旗を翻し、ヒーローとして悪に挑むようになる。
マーベルは、本作の制作にあたり、アジア系のスタッフやキャストを集結させることで、興行的にも批評的にも高く評価された『ブラックパンサー』や『ワンダーウーマン』のようにより真実味のある映画を作ろうと模索しており、『ワンダーウーマン 1984/Wonder Woman 1984(原題)』を担当した中国系アメリカ人の脚本家デヴィッド・キャラハンが脚本を執筆する。