クエンティン・タランティーノ監督最新作『The Hateful Eight(原題)』の初予告編が解禁された。『ジャンゴ 繋がれざる者』(2012)に引き続き西部劇で、吹雪で立ち往生した駅馬車に乗り合わせた賞金稼ぎや女囚人、地元保安官らが描かれ、タランティーノ特有の緊迫した会話劇が展開される模様。
『ザ・ヘイトフル・エイト』は、南北戦争後の雪深いワイオミング州を舞台にした西部劇。2014年、脚本が流出し、無断でインターネット上に公開されてしまったことで、一時は製作が白紙となり、出演予定キャストによる脚本朗読会まで行われたが、ファンからの要望に応えるような形で映画化に至った作品。
『荒野の七人(原題:The Magnificent Seven)』(1960)へのオマージュと見られている『ザ・ヘイトフル・エイト(=憎むべき8人)』の8人を、サミュエル・L・ジャクソン、カート・ラッセル、ティム・ロス、ウォルトン・ゴギンズ、マイケル・マドセン、ブルース・ダーンとタランティーノ作品の常連のほか、彼の作品に初参加となるジェニファー・ジェイソン・リー、デミアン・ビチルが演じる。また、チャニング・テイタム、ゾーイ・ベルらも出演する。
死刑執行人の異名を持つ賞金稼ぎのジョン・ルース(カート・ラッセル)は駅馬車に逃亡犯デイジー・ドマーグ(ジェニファー・ジェイソン・リー)を乗せ、彼女を絞首刑に処すためレッドロックという街へ運んでいた。その道中、元北軍兵士の賞金稼ぎマーキス・ウォーレン少佐(サミュエル・L・ジャクソン)と、街の新しい保安官を名乗るクリス・マニックス(ウォルトン・ゴギンズ)と遭遇し、駅馬車に乗せることに。しかし、激しい吹雪に見舞われたことから、通りすがりの雑貨屋ミニーへと一時避難したところ、そこで、母親に会いに出かけたミニーに頼まれ留守を預かっているらしいボブ(デミアン・ビチル)、レッドロックの死刑執行人オズワルド・モブレイ(ティム・ロス)、カウボーイのジョー・ケイジ(マイケル・マドセン)、元南軍の将軍サンフォード・スミサーズ(ブルース・ダーン)という見知らぬ4人と出会う。あまりに吹雪が酷いためレッドロックへ向かえなくなった中、閉ざされた小屋内で素性の怪しい8人の思惑が交錯する。
なお、『キル・ビル』以降のタランティーノ作品の撮影を手がけてきたロバート・リチャードソンが70㎜フィルムで撮影、『荒野の用心棒』のエンニオ・モリコーネが音楽を担当している。
映画『The Hateful Eight』は、アメリカで12月25日に一部の劇場にて70ミリフィルム上映が行われた後、2016年1月8日より全米で公開される。日本公開は未定。
via:http://www.theguardian.com/film/2015/aug/12/the-hateful-eight-trailer-typical-tarantino