6月1日(土)公開の映画『誰もがそれを知っている』より、ハビエル・バルデムのインタビュー映像が解禁となった。
アスガー・ファルハディ監督が15年前のスペイン旅行で目にした行方不明の子供の写真に着想を得て、じっくりと構想を練り上げた物語は、ペネロペ・クルスと、実生活で夫でもあるハビエル・バルデムに当て書きでオリジナル脚本を完成。数年来の友人でもあるスター俳優たちと念願のタッグを実現させた。
既に本作を鑑賞したマスコミからは「文句のつけようがないくらい素晴らしい作品!」「散りばめられた伏線が、時間の進行にあわせて回収されていく物語の編み方が見事!」とファルハディ監督ならではの緻密な演出や、「ペネロペとハビエルがのびのびと演じていてよかった。」と、本作で6度目の共演を果たす夫婦ならではの息のあった2人の演技に絶賛の声が続出している。
解禁となったのは、妻ペネロペとの共演について語るハビエル・バルデムのインタビュー映像。本作が共演6作目となり、デビューから27年にわたる夫婦の歴史を振り返っている。
スペイン出身のペネロペ・クルスとハビエル・バルデムが初共演したのは、当時16歳だったペネロペの映画デビュー作『ハモン・ハモン』(92)。その5年後、ペネロペをミューズとして多くの作品で起用し、今年もカンヌ国際映画祭に最新作『Dolor y Gloria』が出品されているスペインの名匠ペドロ・アルモドバル監督『ライブ・フレッシュ』(97)でも共演。
ここからペネロペは、同じくアルモドバル監督でゴールデン・グローブ賞とアカデミー賞で外国語映画賞を受賞した『オール・アバウト・マイ・マザー』(99)への出演をきっかけに、一躍ハリウッドでも注目の若手女優となり活躍の場を世界に広げていく。一方でハビエルも、英語作品に初主演した『夜になるまえに』(00)でヴェネチア国際映画祭男優賞を受賞、アカデミー賞主演男優賞にもノミネートされ一躍世界にその名を轟かせる。
ともにスペインを代表する国際的スターとなった2人は、2008年にウディ・アレン監督『それでも恋するバルセロナ』で9年ぶりの共演を果たし、この共演をきっかけに2人の交際がスタート。その後めでたくゴールインし、現在は2人の子どもを授かっている。私生活については秘密主義で多くを語ることのない2人だが、インタビュー映像でハビエルは「ペネロペは新しい役を演じるたびに成長する女優だ。同じ現場で花開く彼女を見るのはとても嬉しい。お互いをよく知っているから、仕事がしやすいし、それが大きな助けになっている」と、女優として妻としてのペネロペに対する愛溢れるコメントをしている。
また本作での共演については、「今回の作品は穏やかで優しい。ただ、どちらの作品でも現実の僕らとは違う。異なる人物になり切ってお互い接してるよ。あくまでも役柄であってそこはハッキリさせておく。現場に行き仕事を終えたら気持ちを切り替える」と、仕事場と家庭での円満なバランスの取り方を語っている。
映画『誰もがそれを知っている』は6月1日(土)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開
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