6月14日(金)公開の、鬼才ラース・フォン・トリアー監督最新作『ハウス・ジャック・ビルト』より本編映像が解禁となった。
解禁となったのは、マット・ディロン演じるジャックの、究極のサイコパスっぷりが明らかになる本編映像。建築家になる夢を持つハンサムな技師ジャックが、あるきっかけからアートを創作するように殺人に没頭していくという衝撃の展開が繰り広げられていく本作。マット・ディロン演じるジャックは一見ごく普通の男性で、餌食になる女性たちも、最初はまさかジャックがシリアル・キラーだとは気づかない…。それもそのはず、ジャックは自分自身がサイコパスであるということをとっくに自覚しており、“普通の人間”を装うために日々表情の練習をしていたのだった…。
到着した本編映像では、「俺は違う。例えばサイコパスは感情を表せない。俺は偽の感情を作り出して、普通の人間を装った」と明かすジャックが、新聞や雑誌などから切り取った人間の顔を壁に貼り付け、隣に飾られた鏡に映る自分の顔と見比べながら、“笑顔”や“とてもがっかり”、そして時には“苦しみ”と、様々な表情の練習をする驚愕の姿が映し出されている。サイコパスを自覚し、さらに巧妙に隠すことができる、もはや敵なしの“究極のサイコパス”。そんなジャックからロックオンされた者たちは無事に逃げ切ることができるのか。
『羊たちの沈黙』のハンニバル・レクターはじめ、これまでの映画史に名を刻んだ鮮烈なシリアル・キラーたちのさらに斜め上をいくキャラクター“ジャック”を、見事な怪演で魅せる名優マット・ディロンの姿から目が離せない。
監督・脚本を手掛けたラース・フォン・トリアーは、サイコパスを描くにあたり、サイコパスについて勉強したそうで「一つ分かったのはサイコパスが自分をサイコパスだと認識しているのは稀だということ。いつも他者のせいにするからね。」と分析。しかし、本作については「ジャックは自分がサイコパスであることを分かっていると想定した。そしてそれを最大限生かした。脚本を書くのがすごく面白かったよ(笑)」と、物語をさらに魅力的なものにするために、自身のオリジナル要素を組み込んだことを明かしている。
『奇跡の海』、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』、『アンチクライスト』、『ニンフォマニアック Vol.1/Vol.2』といった話題作を世に送り出し、輝かしい受賞歴を誇る一方、あらゆるタブーに切り込みセンセーショナルな反響を巻き起こしてきた鬼才ラース・フォン・トリアー。
鬼才のもとに集結したのは、『クラッシュ』でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされたマット・ディロン、『ベルリン・天使の詩』で知られ惜しくも先日死去した名優ブルーノ・ガンツ、『ニンフォマニアック Vol.1』に続いての出演となったユマ・サーマン、『アンダー・ザ・シルバーレイク』のライリー・キーオといった超豪華キャスト陣。見事なアンサンブルをみせ、観る者の常識を根底から揺さぶり、感性を刺激する鬼才の最新作に一役も二役も買っている。
映画『ハウス・ジャック・ビルト』は6月14日(金)より全国公開
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