映画『ひとよ』公開記念舞台挨拶が9日、都内・TOHOシネマズ日比谷にて行われ、佐藤健、鈴木亮平、松岡茉優、MEGUMI、佐々木蔵之介、
『凶悪』『孤狼の血』などで知られる白石和彌が監督を務める本作。15年前、ある家族に起こった一夜の事件。それは、母とその子どもたち三兄妹の運命を大きく狂わせた。一家はその晩の出来事に囚われたまま別々の人生を歩み、15年後に再会。葛藤と戸惑いの中で、一度崩壊した絆を取り戻そうともがき続ける。
15年前の事件に縛られ家族と距離をおき、東京でうだつのあがらないフリーライターとして働く稲村家の次男・雄二役の佐藤健をはじめ、鈴木亮平、松岡茉優、田中裕子、佐々木蔵之介、音尾琢真らが出演する。
大歓声で迎えられる中、主演の佐藤は「今回の現場で、改めて映画というのは個人の力はちっぽけで、たくさんの方に支えられて作られていることを感じました」と挨拶。続けて、「特に僕は、助けられたということを通り越して頼りきっていました。『兄妹がなんとかしてくれる』『白石監督がなんとかしてくれる』と、ほぼ全身ノープランで臨んでいました。感謝してもしきれません。この映画に出演できて良かった」と、共演者や監督を信頼していることを明かした。
MCから「共感したセリフはありましたか?」と聞かれると、佐藤は「(松岡扮する)園子がベロベロに酔ってリバースし『まだ吐くよ』って(笑)あのセリフ、めちゃくちゃ良い!」とリアリティあるセリフにお気に入りの様子。そのシーンでのセリフは松岡のアドリブのようで、佐藤は「さすがですね!」と絶賛していた。
また、カークラッシュのシーンでは佐藤が実際に車を運転していたようで、白石監督は「車の運転が上手いと、撮りながら思ってました。全てのカーアクションをやってもらったわけではないですが、(ドライビングテクニックが)素晴らしかったです!」と太鼓判を押す。佐藤は「本当に運転させられて、びっくりしました!」とハニカミ。同乗していた鈴木は「結構ギリギリを攻めたりするのでドキドキでしたね!」と撮影を振り返った。
劇中では、それぞれが苦悩・葛藤を抱える三兄妹の感情がぶつかり合うシーンが登場する。松岡が「佐藤さんにピーナッツを投げていたんです。佐藤さんの髪にピーナッツが挟まってNGが出て、何回か撮ったんですがピーナッツのカットが使われてた」と裏話を披露。白石監督は「ピーナッツがついてるのが最高に可愛くて(笑)ピーナッツを髪につけてもカッコいい人いる?」と告白した。
佐藤は「結構埋め込まれてた(笑)」と笑みをこぼし、松岡との喧嘩シーンは「本当に怖かった!耳元で大声で怒られて…」と振り返る。松岡は「本当に許せなかったんです!でも、鈴木さんが(喧嘩に)入ってきたのが一番怖い!」と明かし、体格のいい鈴木に「肩をボーンッとやられて…」と佐藤が再現してみせる一幕もあった。
映画『ひとよ』は全国公開中
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