「エル シネマアワード2019」授賞式が12日、都内にて行われ、門脇麦、中村倫也、佐久間由衣、蜷川実花が出席した。
ファッションメディア「ELLE(エル)」は、その年に公開された映画作品を独自の視点で選出する「エル シネマアワード2019」を12月12日(木)に東京會舘7F・ウィステリアにて開催。本年度は、日本の映画界で輝く女優に贈る「エル ベストアクトレス賞」、優れた監督に贈る「エル ベストディレクター賞」、今後の活躍が期待される女優に贈る「エル・ガール ライジングスター賞」、今年目覚ましい活躍をした男性に贈る「エル メン賞」の4部門を設けている。
「エル ベストアクトレス賞」には女優の門脇麦を選出。2019年は主演作含め3本の映画に出演され、『チワワちゃん』『さよならくちびる』では独自の存在感を放ち、あらためて日本映画界における唯一無二の魅力を実感する年となった。
門脇は受賞に関して、「今年公開された作品は、私よりも年下の方とご一緒することが多かったので、だんだんと現場を引っ張っていかなければならない立場になってきたのだなと、強く思う一年でした。今回のイベントは、普段の映画祭とはまた違った形でこうして映画のことについて発信できる場があることを本当に嬉しく思います。映画もファッションも見ていただいて何かを感じていただいてようやく完成すると思うので、どんどんジャンルを超えて発信していければなと思います」と喜びを語った。
「エル メン賞」は中村倫也が受賞。2019年は『美人が婚活してみたら』『長いお別れ』『台風家族』『屍人荘の殺人』など、4本の映画に出演し、吹替を担当した実写版『アラジン』では、主演のアラジンに抜擢され、素晴らしい歌声も披露し話題となった。
ディオ-ルのスーツを着用した中村は「今年は不安もたくさんありましたが、一つ一つのお仕事を着実にこなしていけた一年だったと思います。その中で手応えも十分感じることができ財産になるような一年だったと思いますし、今年もあと少しで終わりという時にこんな華々しい賞をいただけて非常に光栄です」と笑顔で語った。
「エル・ガール ライジングスター賞」には、佐久間由衣が選出された。NHK連続テレビ小説『ひよっこ』での好演で注目を集め、2019年は『あの日のオルガン』『劇場版ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』に出演。公開中の『“隠れビッチ”やってました。』で映画初主演を務め、第32回東京国際映画祭では“宝石の原石のような輝きを放つ若手女優”として、東京ジェムストーン賞にも輝いた。
佐久間はタサキのジュエリーを着用し、「19歳の時にこの仕事をスタートさせ、それまではファッションに対して無頓着な部分が多かったのですが、女優として役作りなどを行い、モデルとして自分で好きな服を選ぶなど、ファッションから様々なことを学ぶことができました。映画とファッションは切っても切り離せない関係だと思いますので、こんな光栄な賞をいただき大変光栄です」と初々しい笑顔で受賞の感想を語った。
「エル ベストディレクター賞」には、独自のアートな世界観が人気の蜷川実花監督が選出。『Diner ダイナー』が大きな話題を呼び、豪華キャスト出演の『人間失格 太宰治と3人の女たち』ではヴェネチア国際映画祭の「ジャパンフォーカス部門」に招待された。
蜷川は「去年から今年にかけて映像作品が多く、大好きなELLEさんからこんな光栄な賞をいただけて、これからも頑張ろうと励みになります。また女性監督として、今後の映画業界で女性スタッフが活躍できる環境を作れるよう、少しでもサポートしていければなと思います」と感想を語った。
「エル シネマ大賞」にはクエンティン・タランティーノ監督が手掛けた、ハリウッド黄金時代の光と闇を描いた『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が選出された。