2月28日(金)公開の映画『スケアリーストーリーズ 怖い本』より、特別MVが到着した。
『パンズ・ラビリンス』のペイルマンやパン、『シェイプ・オブ・ウォーター』の半魚人など、数々の奇怪で美しい名モンスターを生み出してきた、クリーチャー愛に溢れるギレルモ・デル・トロ。彼がオスカー受賞後はじめて企画・製作し、ストーリー原案を担当した本作の基になっているのは、デル・トロが若いころ多大な影響を受けた同名児童書。
ハロウィンの夜、町外れの幽霊屋敷に忍び込んだステラたちは一冊の本を見つける。そこには噂に聞いた怖い話の数々が綴られていた。持ち帰った次の日からひとり、またひとりと仲間たち消えていく。そして、その“怖い本”には毎夜ひとりでに新たな物語が書かれていくのだ。主人公は消えた仲間たち。彼らが“いちばん怖い”と思うものに襲われる物語がそこにあった。次の主人公は誰なのか? 彼らはどこへ消えたのか?“怖い本”の呪いからはだれひとり逃げられない。
解禁となったのは、エンディング曲に乗って、ガンメルのイラストやモンスターたちが総出演している特別MV。デル・トロたっての希望でエンディング曲「Season of the Witch」を提供したのは、アメリカ人シンガー・ソングライターのラナ・デル・レイ。今回エンディング曲として採用された「Season of the Witch」のオリジナルは、ドノヴァンの「魔女の季節」。過去にはアル・クーパーやロバート・プラント、ジョーン・ジェット、ホールなどなど錚々たるアーティストにカバーされてきた名曲だ。
デル・トロはラナを起用したことについて、「以前から彼女のファンだったけど、この映画の企画が進んでいるときに直感で彼女に『魔女の季節』を歌ってもらいたいと思ったんだ。彼女ならきっと魔法をかけたみたいにこの曲を歌ってくれるって。彼女に頼んだのは大正解だった。 彼女は素晴らしいアーティストで、彼女に参加してもらったことはとっても誇らしいよ」と語っている。
MV映像内に流れるラナの歌は、本作の物語とリンクし、ガンメルの不気味なイラストや本作に登場するモンスターたちとも相性抜群。また1950年代と1960年代のアメリカーナを取り入れたラナのスタイルや哀しみを帯びた声は、1968年のアメリカ郊外を舞台にしたレトロな雰囲気にぴったりとマッチ。1966年に発表された本楽曲を使用することで、映画の舞台が現実と地続きのような錯覚を覚えてしまう。何度も“♪~魔女の季節がやってきた”と繰り返す抽象的で不穏な歌詞も、呪われた本がひとりでに書いた物語に沿って次々と人が消えてゆく不可解な恐怖に拍車をかけている。アルバム未収録の「Season of the Witch」はデジタルで配信中。
映画『スケアリーストーリーズ 怖い本』は2月28日(金)より全国公開
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