Blu-ray&DVDが5月20日(水)にリリースされる映画『リチャード・ジュエル』のメイキング映像が到着した。
本作は、1996年に起ったアトランタ爆破テロ事件の実話をもとに描くサスペンスドラマ。1996年に開催されたアトランタオリンピック大会7日目の7月27日午前1時20分頃発生した爆弾テロ事件で、第一通報者から第一容疑者となったリチャード・ジュエル。FBI内部からのリークによるメディアの実名報道、それに便乗する世間の誹謗中傷によって引き起こされた冤罪事件が描かれる。
『アメリカン・スナイパー』『ハドソン川の奇跡』『15時17分、パリ行き』『運び屋』と、実話を基に“衝撃の真実”を描いてきたクリント・イーストウッド監督が、節目となる監督40作目にしてまたしても実在の事件に挑んだ。SNSが人々の生活に根付き、姿なき誹謗中傷が蔓延する現代社会でクリント・イーストウッドが本作を通して警鐘を鳴らす。
イーストウッド監督が「実在の人々を描いたストーリーなのだから、その通りに描きたい」と語っていた通り、本作は20年前に実際の出来事が起きたアトランタで撮影が行われた。その中には爆破事件の現場である記念公園も含まれており、撮影タイミングもアトランタオリンピックが開催された時期に合わせるという徹底ぶりだ。
本映像の中で、カメラスタッフは多くの資料をもとに作品を忠実に再現することに注力したと話している。特にメディアの目線にはこだわったといい、使用したカメラも「アレクサを使い、1990年代らしい映像を再現できた。画角も当時のサイズに合わせたから、より再現性が高い」と説明する。編集スタッフは、「観客がメディアのカメラを通して映像を見ることで実際にそこにいる感覚を味わえる。リチャードのそばで共に恐怖を感じることができる」とその意図を明かしている。
また、美術スタッフによると、イーストウッド監督が実際の現場での撮影を望んだため、リチャードの母ボビ・ジュエルが住んでいたアパートの外観をつかった撮影も行われていた。すべての物語が始まる重要な場所である記念公園での撮影もかなり苦労したようで、映像では明かされていないが、この20年間で公園のサイズ自体が変わっていたため、限られた時間の中で当時と同じような画にするため様々な工夫が必要だったようだ。1996年に見えるよう当時をリアルに再現するためのイーストウッド監督とスタッフのこだわりが本編にちりばめられている。
映画『リチャード・ジュエル』Blu-ray&DVDは5月20日(水)発売・レンタル、デジタルレンタル配信開始/デジタルセル先行配信中
公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/richard-jewelljp/index.html
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