綾野剛×舘ひろしが初共演を果たす映画『ヤクザと家族 The Family』。次世代を担う若手監督・藤井道人、出演キャストの言葉からその魅力に迫る。
『あゝ、荒野』『新聞記者』『宮本から君へ』など、話題作を世に送り出しているスターサンズ・河村光庸プロデューサーが企画、『新聞記者』で日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞した藤井道人監督自身が手掛けたオリジナ ル脚本で挑む最新作のテーマは「ヤクザ」。物語は、ヤクザという生き方を選んだ男の3つの時代にわたる壮大なヒューマンストーリー。
父親を覚せい剤で失い、その日暮しの生活を送っている時に、柴咲組組長の危機を救ったことからヤクザの世界へ足を踏み入れた男・山本役に綾野剛、身寄りのない孤独な少年・山本に手を差し伸べ、山本に“家族”という居場所を与えた柴咲組組長・柴咲博役を舘ひろしが演じる。
本作の監督・脚本を務めたのは、次世代を担う若手監督として高く評価される藤井道人監督。伊坂幸太郎原作『オー!ファーザー』(14年)で長編映画デビューを果たして以降、夢と社会の現実のギャップを残酷に描く『青の帰り道』(18年)、人間の善と悪という難しいテーマに挑んだ『デイアンドナイト』(19年)など精力的に作品を発表。そして『新聞記者』(19年)で日本アカデミー賞作品賞を受賞し、同名作のNetflixオリジナルドラマ制作も決定するなど、目覚ましい活躍を見せている。
本作で共に作品を作り上げた俳優陣にとって藤井監督はどのような存在だったのか。主演を務める綾野剛は「スタッフ、キャスト、家族のみんなで乗り越え導き出した愛の結晶。」と公開決定時にコメントを寄せ、現場への愛と、クルー一丸となって撮影を乗り越えたことを明かしている。
そして長いキャリアを持つ舘ひろしでさえも、「藤井監督は感情表現を繊細に演出し、俳優スタッフが一つとなり、丁寧に作品を作り上げていきます。その姿勢に感銘を受けました。」とコメントしている。
さらには、「この作品を見終わった後、周りの同志を見たら、思わず涙が溢れてしまった。この作品に出逢え、この作品に関わる全ての方と出逢え、僕は幸せ者です。…役者として心から救われたと思った途端涙が流れてしまいました…藤井道人監督。改めて映画を好きにさせてくれて本当に感謝してるよ。」とインスタグラムに熱く投稿するのは、山本と共にヤクザの世界へ足を踏み入れる悪友・細野竜太役として出演した市原隼人。
本編鑑賞後、涙が止まらなくなったと話す彼は、自身の今までの経験を交えつつ、終わりの見えない”表現と向き合う事“を大切にしたいと語り、その“同志”として藤井監督に感謝の言葉を送った。
また、山本を羨望の眼差しでみている木村翼役を演じた磯村勇斗も「愛のある現場でした。本当に観て頂きたい。」と、短くも切実な言葉をSNSに寄せている。演者たちのコメントの熱量から、監督の実力と共に、役者に寄り添い、そして現場を大切にする姿勢が伺える。
そんなキャストからも熱い信頼を置かれる藤井監督の現場での、舘ひろしとの様子をとらえたメイキング写真も公開。また、綾野剛がプレゼントしたという“暴動家族”Tシャツを着た写真も。意外なところからも、藤井監督が愛されていることが分かる一枚になっている。
映画『ヤクザと家族 The Family』は2021年1月29日(金)より全国公開
(C)2021『ヤクザと家族 The Family』製作委員会