映画『哀愁しんでれら』初日舞台挨拶が5日、都内・新宿バルト9にて行われ、土屋太鳳、田中圭、COCO、渡部亮平監督が出席した。
TSUTAYA CREATORS' PROGRAM FILM 2016 グランプリ受賞作品。一晩で怒涛の不幸にあい全てを失ってしまう主人公・小春。8歳の娘を男手ひとつで育てる開業医と出会い惹かれ、夫と娘と共に幸せな家庭を築いていこうと決意し新婚生活を始めるのだが、ある日、前代未聞の凶悪事件を起こしてしまう。
主人公・小春役の土屋太鳳をはじめ、8歳の娘を男手ひとつで育てる開業医・泉澤大悟役に田中圭、共演に山田杏奈、石橋凌、安藤輪子、金澤美穂、中村靖日、COCO、正名僕蔵、銀粉蝶らが名を連ねる。監督は日本テレビ系列ドラマ「時をかける少女」『3月のライオン』『ビブリア古書堂の事件手帖』などの脚本を務めた渡部亮平が務める。
悲劇的運命をたどる主人公・小春役の土屋は純白ドレスで登場し、その理由を「どうにか小春を幸せにできないかなと思って」と説明。王子様的夫・大悟役の田中については「田中さんが演じると聞いたときは、『なるほど!わかった!』と大悟さんの姿が見えて、小春を身近に感じることができました」と信頼しきり。撮影現場での心境ついて「心が絡み合っているというか、お団子のように絡み合ってコロコロと転がって…飛び込んだという感じです」と独特に表現すると、すかさず夫の田中が「太鳳ちゃんは面白い表現をするなあとみんな思っているけれど、ニュアンスは伝わっているよ」と優しくフォローしていた。
その田中は、愛娘・ヒカリ役のCOCOについて「お芝居が初めてだとは途中まで気づかなかった。役への切り替えも自然に出来ていたので、変にケアする必要もなく、一共演者として見守っていました」とその芸達者ぶりを絶賛。土屋も「くらいつくように泣くシーンを何度もやっていて、その姿を見ているこちらも涙が出そうでした」と熱演に目を細めていた。
COCOは土屋や田中との共演に「土屋さんは私が変わった眼鏡をかけていたのでその話をしてくれたり、田中さんは私のインスタを褒めてくださいました」と嬉しそう。COCOを抜擢した渡部監督は「圧倒的空気感やパワーに惹かれた。彼女以外いないと思ったし、堂々としていて、まさにヒカリにピッタリだと思った」と大物新人誕生に胸を張っていた。
土屋と田中は本作で3度目の共演。土屋の裏の顔を聞かれた田中は「太鳳ちゃんはストレッチ馬鹿。いつでも体をほぐしている」と体育会系女子としての土屋の一面を紹介。土屋は肩を揉むのが上手いそうで、田中もお返しとばかりに土屋に肩揉みをしたそうだが「マジでガッチガチだった。あのストレッチは何なの!?とビックリたまげた。お前が一番こっとるやないかい!と思うくらいガチガチだった」とストレッチ効果ゼロの土屋のコリを暴露。それに土屋は「このコリはどうしようもないというか…。頑張ってストレッチしているけれど」と照れ笑いで「圭さんもマッサージが上手い。ファンクラブイベントで圭さんのマッサージなどやってみたらいかがですか?」と話をすり替えていた。
土屋は田中の裏の顔について「圭さんは裏表がなくて、ありのままが服を着て歩いてきた感じ。寝ぐせも凄いままで現場に来るし、ジャージにサンダルで来る。でも心は温かいので、アボカドみたい。外は柔らかいけれど中はハードボイルドだよという感じ」と個性的な言葉で田中の人柄を表現していた。
この日は2月3日に26歳の誕生日を迎えた土屋へ、ガラスの靴が乗ったオリジナルフラワーケーキをサプライズでプレゼント。田中から「来年も再来年もずっとこのままで成長していってほしい。土屋太鳳の木には沢山の実がなっているので、そのまま変わらず、元気に明るく、みんなに愛され愛す太鳳ちゃんでいてください」との祝福を受け取った土屋は「私はゆっくりタイプかもしれないけれど、一日一日を大切にして、枯れても種のために枯れられたらと思います」とやや天然っぽさを感じさせつつも、実りの多い人生への誓いを立てていた。
映画『哀愁しんでれら』は全国公開中
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