映画『鳩の撃退法』完成披露イベントが12日、都内・丸の内ピカデリーにて行われ、藤原竜也、土屋太鳳、風間俊介、西野七瀬、タカハタ秀太監督が登壇した。
佐藤正午の同名小説を藤原竜也主演で映画化した本作。かつては直木賞も受賞した天才作家の津田伸一(藤原竜也)。津田はとあるバーで担当編集者の鳥飼なほみ(土屋太鳳)に、書き途中の新作小説を読ませていた。富山の小さな街で経験した“ある出来事”を元に書かれた津田の新作に心を躍らせる鳥飼だったが、話を聞けば聞くほど、どうにも小説の中だけの話とは思えない。神隠しにあったとされる家族、津田の元に舞い込んだ大量のニセ札、囲いを出た鳩の行方、津田の命を狙う裏社会のドン、そして多くの人の運命を狂わせたあの雪の一夜の邂逅…。彼の話は嘘?本当?鳥飼は津田の話を頼りに小説が本当にフィクションなのか【検証】を始めるが、そこには【驚愕の真実】が待ち受けていた。
天才作家・津田伸一役を藤原竜也が演じるほか、土屋太鳳、風間俊介、西野七瀬、豊川悦司らが共演。監督はTVドラマ「赤めだか」でギャラクシー賞ほかドラマ界の賞を総なめするなど、映画だけではなくTVドラマ・バラエティ・ミュージックビデオとジャンルを問わず、マルチに活躍するタカハタ秀太が務める。
全編富山県で撮影された本作。藤原との初共演に風間は「一緒にお芝居することを楽しみにしていました!竜也くんの役が捲し立てるようにしゃべっていて、僕はマイペースに淡々としゃべる。この混じり合わない2人が、シンパシーを感じながらどこか違うペースで喋り続ける。今までにないお芝居の感覚を楽しんでいた、そんなような現場でしたね」とコメント。土屋も、藤原との共演に「竜也さんのお芝居を見て育ってきて、前に(隣通しのスタジオでお互い別作品の撮影していた時に)握手してくださって、この作品の打ち上げで『這い上がってきたね!』と言ってくださって。もっと這い上がろうと思います!」と明かした。
一方で西野は、藤原との共演に緊張したようで「監督が(藤原と)ハグや『お姫様抱っこしてみれば?』と提案してくださって、役の関係もあって距離を近づけて緊張をほぐしていただきました。それまで緊張していたものが緩まった気持ちでした」と振り返った。藤原は「監督のあえての手法が、テストを一回もやらずに、ぶっつけで本番カメラ回したりして。そういうシーンが多くて、僕らはいい緊張感で(演技に)いい効果があったんじゃないかと思います」とコメントした。
謎だらけの奇妙な出来事が複雑に絡み合う本作にちなみ、謎を感じた奇妙な体験をキャスト陣が告白。藤原は、風間とは本作が初共演で初対面だと思っていたようだが「お互いにとって謎な話があるんです!」と風間に振る。その出来事について、風間は「共演は初めてなんですが、竜也くんと昔しゃべったことがあって。竜也くんが映画を撮っていた時に、僕の友人も出演していたんです。その友人と電話している時に『藤原竜也くんが電話代わってって』と言われて、代わったら『どうも藤原竜也です』『どうも風間俊介です』『そっか、風間くんか。ありがとう』って電話が友人に戻されたんです。あれ何だったんですか?」と笑い混じりにエピソードを披露。藤原は「これ何十年も前ですよ。謎なんです!全く記憶にない(笑)」と笑みをこぼしていた。
映画『鳩の撃退法』は8月27日(金)より全国公開
(C)2021「鳩の撃退法」製作委員会 (C)佐藤正午/小学館