『映画 太陽の子』“リアルさ”にこだわった場面写真「戦争の時代の話だが、勝者と敗者の物語にはしない!」

絶賛公開中の『映画 太陽の子』より、制作陣のこだわりが詰まった場面写真が解禁となった。

太平洋戦争末期に存在した「F研究」と呼ばれる“日本の原爆研究”。その事実を基に、3人の若者たちの青春を描く本作の監督・脚本は「青天を衝け」など多くの話題作を手がける名手・黒崎博。彼が10年間大切に温め続けたこの企画に共鳴し、柳楽優弥、有村架純、三浦春馬、田中裕子、國村隼、イッセー尾形、山本晋也、そしてピーター・ストーメアが参加。音楽にはアカデミー賞®5部門ノミネートの『愛を読むひと』のニコ・ミューリー、サウンドデザインに『アリー/スター誕生』のマット・ヴォウレスと、ハリウッドスタッフが続々と参加。さらに主題歌を、製作陣の熱い想いを受け止めた福山雅治が担当し、心に沁みるバラード「彼方で」で物語を深く彩る。

解禁された場面写真には、研究室でにこやかに記念撮影をする研究員の面々、原爆投下後の広島で行った現地調査、荒廃した街並み、瓦礫に埋もれていた一枚の写真などが切り取られている。柳楽優弥演じる修をはじめ、純粋に科学の未来を信じて青春の全てを研究に捧げてきた研究員たちが直面する、想像を絶する風景が浮かび上がってくる。

荒廃した広島の風景は「本物をベースにしてこそ伝えられることがある」と、当時の様子を記録していた写真をVFXを使って映像化。列車で到着した修たちの目に映る、煙や埃に覆われた風景は、写真から立ち上げたからこその臨場感が迫ってくる。また、瓦礫に埋もれていた学徒の集合写真は、遺族の了承を得て、本物の写真を複写したものが使われている。監督の黒崎は「フィクションの映画の中に記録写真という『真実』を取り入れさせてもらうのは、どんな美術装置をつくるよりも強い、人間の気持ちに訴える表現なのではないかと思う」と、こだわりの理由を話す。

また、巨大なセットに建てられた研究器具は、当時の写真・資料を元に克明に再現。修たちが使用する遠心分離機は、発見された設計図を基に、専門の科学機器メーカーに依頼、リアルに再現しているという。

日本とアメリカのキャストスタッフが描き出したのは紛れもなく、その時代を懸命に生きた若者たちの等身大の姿。リアリティにこだわった描写によって、よりいっそう、観る者を物語へと引き込む。

映画 太陽の子』は絶賛公開中

(C)2021 ELEVEN ARTS STUDIOS /「太陽の子」フィルムパートナーズ

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