『ヘイトフル・エイト』矢口真里が苦い思い出語る「“賞金首”のような目にあった」

映画『ヘイトフル・エイト』公開直前トークイベントが21日、都内・アキバシアターにて行われ、矢口真里と品川庄司の2人が出席した。

クエンティン・タランティーノ最新作は、雪山のロッジを舞台に“ヘイトフル”なクセ者8人が殺人事件をきっかけに「嘘」と「嘘」をぶつけ合う密室ミステリーを描く。

ヘイトフル・エイト

「DVDは全部持っているし、本も読んでいるくらいですけど、一番好きな監督です」とタランティーノの大ファンという品川は、本作を観て「タランティーノ自身のオマージュがたくさん入っていましたね。密室劇なところは『レザボア・ドックス』だったり、駆け引きの部分は『イングロリアス・バスターズ』だったり、西部劇っぽいところは『ジャンゴ 繋がれざる者』だったり。キャストも常連が揃っていて、タランティーノの必殺技が全部詰まってる!」と絶賛した。

大きなアクションシーンこそないものの、役者それぞれが身体をはった演技も魅力的な本作。庄司は「極寒での撮影は肉体を駆使してやっているは凄い!サミュエル・L・ジャクソンなんて67歳ですよ?!」とその役作りを称賛。「この撮影はスタジオでも行われたけど、そこでも極寒の気温は再現したので、映画に映っている白い息は本物なんです!」と本作の裏話を披露するも、品川がすかさず「それ5分前にスタッフさんに説明されてたことじゃん!何自分が調べたかのようにいってんだよ!」とツッコミ、笑いをとった。

ヘイトフル・エイト

また、本作では紅一点の存在で、タランティーノ組初参加ながら、本年のアカデミー賞ノミネートをはじめ数々映画祭で助演女優賞に輝くジェニファー・ジェイソン・リーが迫真の演技も見どころのひとつ。壮絶なシーンも多々ある中、矢口は「紅一点ってふつうはチヤホヤされる立ち位置だと思うんですけど、この作品では女でも容赦がないんです!後半につれてこれでもかってくらい痛めつけるんですけど、それがだんだん笑えてくるんです!みたことのないような男女の絡みでしたね」とにっこり。

タイトルの「ヘイトフル」には“クセ者、嫌われ者”という意味があり、苦い経験のある矢口は「私はある“事件”というか“事変”?をきっかけに順調に嫌われていっていますけど、一時期はまさしくこの映画での“賞金首”のような目にあったときもありました」と振り返り、「でも、そのおかげで精神的に鍛えられて強くなっています!でもこうやって嫌われものになったことで、今日のようなお仕事もいただけているわけですし、芸能界ってすごいなと感じます」としみじみと語った。

映画『ヘイトフル・エイト』は2月27日(土)より新宿ピカデリーほか全国ロードショー

【CREDIT】
監督・脚本:クエンティン・タランティーノ  美術:種田陽平
出演:サミュエル・L・ジャクソン/カート・ラッセル/ジェニファー・ジェイソン・リー/ウォルトン・ゴギンス/デミアン・ビチル/ティム・ロス/マイケル・マドセン/ブルース・ダーン
配給:ギャガ

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