映画『疾風ロンド』クランクアップ記者会見が6日、都内・品川プリンスホテルにて行われた。主演の阿部寛をはじめ、大倉忠義（関ジャニ∞）、大島優子、濱田龍臣、志尊淳（D-BOYZ）、監督の吉田照幸が出席した。
東野圭吾の100万部突破の大人気小説を「あまちゃん」の演出家・吉田照幸が映画化する本作。日本最大級のスキー場を舞台に、大学の研究所施設から盗まれた違法生物兵器ワクチン「K-55」を追う、スキー下手で頼りない中年研究員と仲間たちの奮闘を描くサスペンス・エンターテインメント。
映画さながらリフトに乗って登場したキャスト陣。違法生物兵器ワクチンを秘密裏に追う中年研究員・栗林和幸を演じる阿部は「吉田監督の作品はいつも観させていただいて、すごく面白いなと思っていた。今回、東野圭吾さんの作品を映像化するということで、二つ返事でやらせていただきました」とオファーを快諾したことを明かした。また、「スキーが上手ではない役だったので、吹き替えなしで挑みました。例年よりは雪が少なかったんですが、僕が行ったら運良く雪が降ってね（笑）僕雨は降らせないんですが、雪男なので雪は降らせるんです！」と“雪男っぷり”をアピールした。
パトロール隊員・根津昇平役の大倉は「こんな対策に、しかも阿部さんと共演させていただけて嬉しいです。（オファーの経緯を）プロデューサーさんに聞いたら、僕のプロフィールに『趣味はスキー』って書いてあったらしいんですけど、2回しかやったことなくて。オファーを得るにはこういうのも必要なのかな」と苦笑いを浮かべた。また「スノーモービルは普段バイクに乗っているので、そんなに難しくはなかったんですが、乗ってると『気持ちいい〜』って顔になっちゃうので、そこは気をつけましたね。あと、撮影中監督に『ここはジャニーズのよさを出してくれ』みたいなことを言われて。（席の）隣にD-BOYSがいるということで、“ジャニーズvsD-BOYS”って裏の戦いで、負けないように頑張りました！」と笑顔で話し、対抗心をみせた。
一方、夢を諦めかけているスノーボードモトクロスの選手・瀬利千晶役の大島は「9歳の頃からスノーボードを趣味でやっていて、『キター！！』って感じです！趣味がお仕事に変わるって、こんな喜びはないなと思いました。巡り巡ってやってきたお仕事を噛み締めながらやらせていただきました」と充実感をのぞかせた。
阿部扮する栗林の息子・秀人を演じる濱田は「スノーボードも雪山に行くのも初めてで緊張していたんですが、同い年の子達がたくさんいたので、楽しく撮影できました」と笑顔。スキー場の喫茶・食事処「カッコウ」の手伝いをする大学生・高野誠也役の志尊は「自分に務まるか不安でしたが、それよりも楽しみな気持ちが強かった。濱田君演じる中学生たちの、ちょっとお兄さん的な役どころだったんですが、現場でみなさんに助けていただいて、本当に楽しかったです」と撮影を振り返った。
「役者さんの邪魔をしないよう心がけていて、現場を作ることが僕の仕事」と話す吉田監督は、東野圭吾のベストセラーを実写化した経緯を「昔から東野さんの作品は読んでいて、初期は結構ふざけた要素もいっぱいあったんです。僕はそんな作品も大好きで、今回は謎解きのテイストにコメディ要素もちりばめられていて、『秘密』とか『容疑者Xの献身』から入った東野ファンには新しいものが魅せられると。コントの血が騒いでワクワクしています」とアピールした。
映画『疾風ロンド』は11月26日より全国公開
【CREDIT】
原作：「疾風ロンド」東野圭吾(実業之日本社)
監督：吉田照幸
出演：阿部寛、大倉忠義、大島優子、ムロツヨシ、堀内敬子、戸次重幸、濱田龍臣、志尊 淳、野間口徹、麻生祐未、生瀬勝久、柄本 明
©2016「疾風ロンド」製作委員会 ©東野圭吾/実業之日本社
