漫画家・羽海野チカの大人気コミックを、神木隆之介×大友啓史監督で実写映画化した『3月のライオン』が2017年春に【前編】【後編】の2部作で全国公開される。この度、新たな追加キャストに佐々木蔵之介、伊藤英明、加瀬亮、倉科カナ、清原果耶、新津ちせ、前田吟、有村架純、豊川悦司ら9名の出演が発表された。
本作は、幼い頃に両親と妹を交通事故で亡くし、孤独を抱え、すがりつくように将棋を指し続けてきた17歳のプロ棋士・桐山零が、同じ下町に住む三姉妹との出会いや数々の対局から人生を取り戻していく様を描く。
神木が演じる主人公・桐山零役と同様に、実写映画化発表後に原作ファンがネット上でキャスティングを熱望した棋士・島田を演じる佐々木は「ご期待に応えられるのか、島田八段のごとく胃がキリキリ痛んでおります」とコメントを寄せ、同じく原作ファンの間で川本三姉妹の長女・あかり役の支持が厚かった倉科カナは「もし演じるなら、いつかは『あかりさん』を演じたいなと思っていた」と告白。
また、佐々木同様に、プロ棋士の中でも天才・宗谷を演じる加瀬は「食堂で食券を渡す時に人差し指と中指で挟んで渡してしまうくらい疲れています」と撮影に没頭している様子をのぞかせ、後藤九段を演じる伊藤は「男と男の勝負の世界にどっぷり浸かっていくのにゾクゾクしました」と語る。
NHK連続テレビ小説「あさが来た」で注目を集め、総勢500人ものオーディションを勝ち抜いて川本家次女・ひなたに選ばれた清原は「自分の中に強い芯を持っているけど、どこか儚い。そんなひなたを私なりに精一杯演じたいと思います」と意気込みを明かし、『プラチナデータ』以来の大友組となる豊川は零の義父・幸田役での出演に「久しぶりに大友作品に帰ってこれて、とても嬉しく思っています」と喜び。
零の義姉であり、美しくも気性の激しい女性・香子を演じる有村は「毎回密度の濃い撮影でした。何度も何度もテイクを重ねて作られていくシーンが不思議と心地よくて、まだまだ役を演じていたい思いでした」と大友組初参加に充実感をのぞかせた。そのほか、川本家の三女・モモを演じる子役の新津ちせ、川本家の祖父・相米二を演じる大ベテランの前田吟まで幅広い世代の俳優陣が揃った。
大友監督は「棋士たちが丸ごと背負った人生の、ゴツゴツと音を立て、神経がささくれ、骨が軋むようなぶつかり合い。そんな棋士たちの世界に近づくために、各々が背負った人生が香ってくるような、そしてその人生がまったく違う価値観であることが匂って来るような、多彩なキャスティングを目指しました。異種格闘技戦の如き、個性豊かなキャストによるぶつかり合いを日々楽しんで撮影しています」とコメントを寄せている。
映画『3月のライオン』は2017年春【前編】【後編】2部作全国公開
【CREDIT】
監督:大友啓史
主演:神木隆之介
原作:羽海野チカ「3月のライオン」(白泉社刊・ヤングアニマル連載)
制作プロダクション:アスミック・エース、ロボット
配給:東宝=アスミック・エース
©2017 映画「3月のライオン」製作委員会