9月24日より公開され、興行収入11億円を突破したトム・ハンクス主演『ハドソン川の奇跡』より、クリント・イーストウッドをはじめ当時を知る関係者らが2009年に起こった未曾有の航空機事故について懐述した特別映像が到着した。
『アメリカン・スナイパー』のクリント・イーストウッドがメガホンを取る本作は、未曾有の航空機事故からの生還劇“208秒”に隠された実話を描く。155人の命を救い、容疑者となった機長チェスリー・“サリー”・サレンバーガー役にトム・ハンクス、副操縦士のジェフ・スカイルズをアーロン・エッカートが演じる。
9月24日の公開から19日までに観客動員94万人、興行成績11億7000万円を突破。近年の映画興行で実写系ドラマ大作が苦戦する中、4週連続で興行収入&動員数共にトップ10圏内にランクインしており、各レビューサイトでも、公開後5週目を迎える今でも好評価を維持し続けている本作。
当時の映像もふんだんに盛り込まれた特別映像には、監督のイーストウッドやトム・ハンクスだけでなく、チェスリー・“サリー”・サレンバーガー機長本人や、当時を知るNY市警の刑事や巡査、救助に向かったフェリーの船長が、2009年に起こった未曾有の航空機事故について懐述している。
映像には、2009年1月15日の事故の様子が映し出され、サリー機長本人が「突然人生最大の危機が訪れた」と当時を語る姿が捉えられている。そんなサリー機長について、イーストウッド監督は「サリーはあの地域に詳しかったんですよ。ヘリポートやフェリーの位置を把握していたので、彼は誰もがすぐに駆けつけられる最適の場所を選んだ。海の真ん中に落ちるのとはわけが違います。彼は、自分の機に気づいてもらえることを知っていたのです」と述懐。サリー機長を演じたハンクスは「川の中に非常に高価な機体が沈んでいる以上、彼らは何が起きたのか正確にに知る必要がある。サリーはそれをちゃんと分かっているんです」と明かしている。
また、脱出した乗客たちを凍てつく川から救い出すべく救助に向かった人々の活動を描くために、実際に救助活動に従事した人々をできるだけ多く見つけ出し、映画に出演してもらったという。ニューヨーク市警(NYPD)のスキューバ空海救助チームに所属するマイケル・デラニー巡査とロバート・ロドリゲス刑事も撮影に参加。
撮影中、彼ら勇敢なダイバーたちは、自分たちの任務としてヘリコプターから飛び降りたのだが、実際の緊急事態だと自然にアドレナリンが噴出する。だが同じ行動でも、アドレナリンの噴出なしに映画用におこなうと、救助活動がいかにとんでもないことかを実感したと彼らは語った。空中及び、水中で救助活動を行った人々、そして、赤十字スタッフ、ボランティアたちが現場に戻り、当時の自身の英雄的な行動を再現。奇跡の生還劇は1人の迅速な行動だけではなく、多くの人々の不屈の精神あってのことだったことがうかがえる。
前作『アメリカン・スナイパー』で戦場という極限の状況下における兵士の人間性を鋭く優しく見つめた巨匠イーストウッドが、知られざる“ハドソン川の奇跡”を題材に、今を生きる我々に何を伝えてくれるのか。世界を震わす真実のドラマが日本でも話題沸騰中だ。
映画『ハドソン川の奇跡』は9月24日より全国公開
【CREDIT】
監督:クリント・イーストウッド
キャスト:トム・ハンクス/アーロン・エッカート/ローラ・リニー ほか
公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/hudson-kiseki/
配給:ワーナー・ブラザース映画
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