三島由紀夫が1962年に発表したSF同名小説を『桐島、部活やめるってよ』の吉田大八監督が映画化した『美しい星』が2017年5月に全国公開される。この度、リリー・フランキー、亀梨和也、橋本愛、中嶋朋子が名を連ねる本作に、新たに佐々木蔵之介の参戦が発表された。
刊行当時「平凡な家族が、ある日突然“宇宙人”に覚醒する」という前衛的過ぎる設定で世間を大いに戸惑わせた三島由紀夫のSF小説「美しい星」。空飛ぶ円盤を目撃したことから、自分たちは宇宙人であると覚醒した平凡な家族。彼らは「美しい星・地球」を救う使命があると信じ、それぞれに奮闘していくさまを描く。予報が“当たらない”ことで有名なテレビ気象予報士・大杉重一郎(火星人)にリリー・フランキー、長男/フリーター・一雄(水星人)に亀梨和也、長女/女子大学生・暁子(金星人)に橋本愛、専業主婦/妻・伊余子(地球人)に中嶋朋子が名を連ねる。
新たに出演が発表された佐々木が演じるのは、大杉一家に近づく謎の存在/代議士秘書の黒木克己。ある日、亀梨扮するフリーターの一雄と出会い、秘書にスカウトし、大杉家との距離を縮めていく役どころだ。
佐々木蔵之介 コメント
大学で芝居をしていた頃、「美しい星」を愛読していました。当時は人間役を演じることの方が少なく、未知の宇宙生物なども多々演じて来ました。劇団名にも「惑星」が付いていました。奇跡なのか...運命なのか...本作品で吉田大八監督と初めて仕事をします。人間離れした吉田組のスタッフ・キャストにより、至高の三島由紀夫作品となりました。来年5月の全「宇宙」一斉ロードショー、お楽しみに!
吉田大八監督 コメント
前々からなんとなく怪しいと思っていたのですが、撮影を通じてそれは確信に変わっていき、興奮しました。小さな頭や長い手足のことを言っているのではありません。眼です。蔵之介さんの眼は、いわゆる「目高」についていながら、はるか宇宙の彼方からこの星を俯瞰で見下ろしているような、眼です。と思ったらWikipediaにも同じようなことが書いてあったので、やっぱり間違いないです。普段の関西弁も、もちろんカモフラージュです。蔵之介さんの今後の地球上での生活のことはさておき、映画にとってはたいへん幸運なことでした。
映画『美しい星』は2017年5月全国公開
【CREDIT】
出演:リリー・フランキー 亀梨和也 橋本愛 中嶋朋子/佐々木蔵之介
原作:三島由紀夫「美しい星」(新潮文庫刊)
脚本:吉田大八 甲斐聖太郎
企画・製作幹事・配給:ギャガ
監督:吉田大八
公式サイト:gaga.ne.jp/hoshi/
©2017「美しい星」製作委員会