【第89回アカデミー賞】主演男優賞受賞のケイシー・アフレック、マット・デイモン&兄ベン・アフレックに感謝「チャンスをありがとう」

映画『マンチェスター・バイ・ザ・シー』が第89回アカデミー賞にて主演男優賞と脚本賞を受賞。ケイシー・アフレックらが受賞スピーチで喜びや感謝の気持ちをあらわにした。

マンチェスター・バイ・ザ・シー
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本作は、マット・デイモンがプロデューサーギャング・オブ・ニューヨーク』の脚本でアカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞にノミネートされたケネス・ロナーガンが監督・脚本を務めた珠玉の人間ドラマボストン郊外で便利屋として生計を立てている主人公が、兄の死をきっかけに故郷の“マンチェスター・バイ・ザ・シー”へと戻り、16歳の甥の面倒を見ながら過去の悲劇と向き合っていくさまを描く。

マンチェスター・バイ・ザ・シー

本作で主演を務めるのは、マット・デイモンの親友べン・アフレックの実弟、ケイシー・アフレック。孤独と哀しみを体現した渾身の演技を「素晴らしい!」「偉大な俳優たちの仲間入りを果たした」と各メディアがこぞって絶賛し、ゴールデン・グローブ賞主演男優賞をはじめ40以上の主演男優賞を独占。今回、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされた『ジェシー・ジェームズの暗殺』(07)に続き2度目のオスカーノミネートで、本年度アカデミー賞主演男優賞を受賞した。

当初、プロデュース・監督・主演をマット・デイモンが務める予定だったが、スケジュールの都合により主演をケイシー・アフレックが引き継ぐことに。「今まで読んだ中で最も素晴らしい脚本、そして役だった。もし誰かに譲るとしたら、ケイシーしかありなかった」とデイモン。監督のロナーガンも、「ケイシーは素晴らしい。初めて一緒に仕事したのは2000年で、以来大好きな役者の一人であり、とても特別な存在だ。彼は役者なのに決して自慢したり目立とうとしない。彼は演技に重点を置いた芝居に興味を持ち、自分の感情表現を大切にしていて笑いのセンスもある。今、最も旬な役者の一人である彼が、この困難な役を引き受けてくれたことをとても幸運に思っている」と賛辞を贈っている。

マンチェスター・バイ・ザ・シー
マンチェスター・バイ・ザ・シー

主演男優賞発表の際「ケイシー・アフレック」の名が呼ばれた瞬間、後ろに座っていたマット・デイモンが飛び上がり、隣に座っていた兄ベン・アフレックが弟ケイシー・アフレックを抱きしめた。授賞スピーチでケイシー・アフレックは「とにかく私にとって大きな意味をもつものです。最初に演技を教えてくれた一人がデンゼル・ワシントンでした。今日はじめてお会いしました、ありがとうございます。ほかの候補の方もとてもよいお仕事でした。私がここにいるのは、多くの人たちの才能があるからです。なによりこういう役柄をケネス・ロナーガンが書いてくれたのでここに立つことができました。もっと意義ある大きな事を言いたいのですが、とにかくこのコミュニティの一員であることを誇りに思っています。マット・デイモン、こういうチャンスを与えてくれてありがとうございました」と語り、客席のデイモン、ロナーガン、兄アフレックは目に涙を浮かべながらスピーチを聞いていた。

映画『マンチェスター・バイ・ザ・シー』は5月よりシネスイッチ銀座、新宿武蔵野館ほか全国公開

【CREDIT】
監督・脚本:ケネス・ロナーガン
出演:ケイシー・アフレック、ミシェル・ウィリアムズ、カイル・チャンドラー、ルーカス・ヘッジズ、カーラ・ヘイワード
配給:ビターズ・エンド/パルコ
公式サイト:manchesterbythesea.jp

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