スカヨハ、ビノシュら来日!実写プロジェクトに参加した心境語る『ゴースト・イン・ザ・シェル』記者会見

映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』来日記者会見が16日、都内・ザ・リッツ・カールトン 東京にて行われ、スカーレット・ヨハンソン、ビートたけし、ピルー・アスベック、ジュリエット・ビノシュ、監督のルパート・サンダースが出席した。

ゴースト・イン・ザ・シェル

日本を中心に瞬く間に世界へと拡散し、世界が熱狂するバイブルと化した日本が世界に誇るSF作品の金字塔『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』。ハリウッドが実写映画化した本作は、脳以外が全身義体である世界最強の捜査官・少佐(スカーレット・ヨハンソン)が、上司の荒巻(ビートたけし)やバトー(ピルー・アスベック)らエリート捜査組織・公安9課の面々とともに、脳をハックする脅威のサイバーテロリストとの世界を揺るがす戦いに身を投じていくさまが描かれる。

ゴースト・イン・ザ・シェル

先日行われたエクスクルーシブイベントで、出演映画では2002年に公開された『ロスト・イン・トランスレーション』以来となる14年振りに来日を果たしたスカーレット・ヨハンソンは、ルパート・サンダース監督と共に約4か月ぶりに再来日。ピルー・アスベックは初来日となり、ジュリエット・ビノシュは8年ぶりの来日に。

スカーレット・ヨハンソン


ゴースト・イン・ザ・シェル

(日本が生んだ「攻殻機動隊」の実写プロジェクトに参加してみて)初めてアニメーションを拝見した際に「どう実写化していくのか」はっきりビジョンが見えなかった。その時は気持ち的に怖気づいていたけれど、原作アニメーションがとても素敵だった。自分がどう入っていけるのか興味があったし、ルバート監督が長いこと集めた素材や資料を見たときに、原作に対して敬意を持ちながらも独自の世界観を作ろうとしていたわ。自分が演じるキャラクターの背景や存在について、いろいろ話し合う中で否定できないものがあって『ゴースト・イン・ザ・シェル』から離れられないものになっていったわ。これだけ世界に愛されている原作、出演できてとても光栄に思います。大変だったけれど、役者として成長を感じることができたの。未知の世界に大きく飛び出す、とても素晴らしい経験になったわ。

ビートたけし


ゴースト・イン・ザ・シェル

(本作について)マニアックな人にオリジナルのロジック云々とかって文句を言われるのが前提だと思うんですが、この映画は原作に忠実であって新しいものが入っている。実写版で最初に成功した例ではないかと。唯一の失敗作は(自身が演じる)荒巻ではないかと思います。それくらい唯一の作品だと思っているし、現場でも監督がいかにこの作品にかけているのかよくわかった。大きなスクリーンで観ていただけたら、いかに迫力があってディティールまでこだわっているのがよくわかると思います。

ピルー・アスベック


ゴースト・イン・ザ・シェル

(本作の出演に)日本から生まれた最も素晴らしい物語の一つに参加できて嬉しいよ。バトーは本当に愛されているキャラクターで、ファンの期待を裏切られない不安もあったけど、素晴らしいチームに恵まれて不安も吹き飛んだよ。参加してみてすごく楽しめたんだ。もともと「攻殻機動隊」のアニメのファンで、出会ったのは当時16歳だったんだが、アイデンティティを模索していく物語にすごく共感する部分があったね。

ジュリエット・ビノシュ


ゴースト・イン・ザ・シェル

(オファーを受けた心境について)脚本をもらった時は内容がさっぱりわからなかったわ(笑)SFというジャンル自体にあまり馴染みがなかったから。ただ、自分の息子が映画関係の3D映像に関する仕事をしていて、原作のアニメーションの大ファンだったの。息子の後押しもあって出演を決めたわ。本当に難しい内容で、独自の言語、暗号のようなものが存在する話で、自分の演じるキャラクターも複雑だったの。監督とかなり熱論して役を作っていったわ。撮影自体はとても刺激的な現場で、スカーレットは朝からトレーニングに励んでいて、監督も目の下に隈を作って昼夜問わず一生懸命働いていて。素晴らしく活気あふれる現場だったわ。

ルパート・サンダース


ゴースト・イン・ザ・シェル

(実写映画化にあたって)映画というのは常にプレッシャーがつきもの。大きいものも小さいものもね。今回の『ゴースト・イン・ザ・シェル』は本当に世界中に多くのファンがいて、カルト・クラシックとして受け入れられている。ここにいるキャストの皆さんも、私から「プロジェクトにぜひ参加してもらいたい」と説得したよ。原作のクリエイターたちのためにも良いものを作らなきゃいけないとプレッシャーもあった。疲労困憊に満ちたこともあったけど「とにかく最高のものを作るんだ!」という気持ちの中で、想像力を全開にしてやり尽くしたよ。本当に戦いだったね。まるで戦争のような形でここまでたどり着いたけど、世界中の人たちの心に響くものを作ったつもりだよ。皆さんが見たことのないジャンルで新しいもの、本当に多くの方々に観ていただきたいね!


映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』は4月7日より全国公開

【CREDIT】
監督:ルパート・サンダース
音楽:川井憲次
出演:スカーレット・ヨハンソン、ビートたけし、ジュリエット・ビノシュ、マイケル・ピット、ピルー・アスベック
配給:東和ピクチャーズ
公式サイト:http://ghostshell.jp/

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