1991年に誕生した士郎正宗の漫画原作「攻殻機動隊」を、スカーレット・ヨハンソン主演でハリウッドが実写映画化した『ゴースト・イン・ザ・シェル』が4月7日より全国公開される。この度、演じたスカーレット・ヨハンソンも「今までに経験したことがない」と振り返る、全世界から注目を浴びる”少佐”役の核心に迫った特別映像が到着した。
日本を中心に瞬く間に世界へと拡散し、世界が熱狂するバイブルと化した日本が世界に誇るSF作品の金字塔『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』。ハリウッドが実写映画化した本作は、脳以外が全身義体である世界最強の捜査官・少佐(スカーレット・ヨハンソン)が、上司の荒巻(ビートたけし)やバトー(ピルー・アスベック)らエリート捜査組織・公安9課の面々とともに、脳をハックする脅威のサイバーテロリストとの世界を揺るがす戦いに身を投じていくさまが描かれる。
ヨハンソン演じる本作の主人公”少佐”は、人間とテクノロジーの境界がますます曖昧となった近未来の社会を舞台に、操作組織・公安9課の先頭に立つ、脳以外が全身義体である最強の捜査官。本映像の冒頭では、ビノシュ演じるオウレイ博士に見下ろされながら、義体に脳が組み込まれ”少佐”が誕生する瞬間にヨハンソンが見せる迫真の演技が収められている。
米経済誌フォーブスが発表した「2016年最も稼いだ俳優ランキング」で堂々首位となり、名実ともに世界トップのハリウッドスターであるヨハンソンをもってしても、脳が組み込まれた全身義体という人間とかけ離れた存在を演じることは簡単ではなかったようで「少佐の自己発見の物語でもあるの。今まで経験したことのないものね」と説明。
その新たな挑戦をルパート監督とともに乗り越えたことを明かしている。「彼女のアイデンティティの探求や、自分の出自をめぐる真実を知りたいという欲求について、ルパートと私は会話を重ねたわ。このキャラクターは、自分に与えられた人生と、自分で選び取る人生の両方があると考えるようになるの。それがこの映画に参加したいと思った本当の理由ね。この映画には新しい感覚があるの」
一方のルパート監督も「スカーレットは少佐の秘めたる怒りと、隠された人間性を表現してくれた」と振り返っており、難解な世界観のなか複雑な役どころながらも観客を感情移入させる瞬間を作り出すヨハンソンの表現力を「私にとっては、スカーレットこそがサイバーパンクの女王だ!」と絶賛。緊迫感に満ちたシーンで共演したビノシュも「スカーレットが演じる少佐は、どんな状況にも対応できるわ」と、”少佐”役としても、また一人の女優としてもその強さを称えている。
また、オリジナルである『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』を監督した押井守も撮影現場に訪れ、心と体が統一されていないキャラクターを演じきっているスカーレットを実際に目撃。「少佐には、共謀で好戦的な側面もあるが、不安に苛まれてもいる。彼女は全くの人間でもなければ、まったくのロボットでもない。スカーレットはそれを目で表現することが出来る。彼女は僕が描いたキャラクターとかなり近い。この役は彼女のための役で、他の誰も演じる事ができなかっただろう」と称賛している。
映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』は4月7日より全国公開
【CREDIT】
監督:ルパート・サンダース
音楽:川井憲次
出演:スカーレット・ヨハンソン、ビートたけし、ジュリエット・ビノシュ、マイケル・ピット、ピルー・アスベック
配給:東和ピクチャーズ
公式サイト:http://ghostshell.jp/
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