ジェームズ・マカヴォイ「頭がおかしくなりそうだったよ」、“23人格”演じた『スプリット』撮影振り返る特別映像

2017年5月13日

『サイン』『ヴィジット』で知られる監督M.ナイト・シャマランが、『X-MEN』シリーズのジェームズ・マカヴォイを主演に迎えた新作スリラー『スプリット』が全国公開中。この度、本作で23人格を持つ謎の男を演じたマカヴォイが「頭がおかしくなりそうだったよ」と、困難な撮影を振り返る特別映像が到着した。

M.ナイト・シャマラン作品初出演となるジェームズ・マカヴォイが演じるのは、23もの人格を持つ解離性同一性障害（DID）の男。神経質で潔癖症の青年デニスから、社交的で人懐っこいナイスガイのバリー、9歳の無邪気な少年ヘドウィグ、さらにはエレガントな女性パトリシアへと人格が激しく入れ替わっていく。物語は、新たに発覚した“24番目の人格”が、拉致した女子高生3人組を絶望に陥れていくさまが描かれる。キャストにはマカヴォイのほか、アニヤ・テイラー=ジョイ、ヘイリー・ルー・リチャードソン、ジェシカ・スーラの3人が拉致される女子高生役で出演する。

映像には、23人格を持つ謎の男を演じたジェームズ・マカヴォイが、自身の役を振り返り、劇中で登場する様々な人格へと変貌する男の人格の一部が収められている。「デニス役を演じた。それとバリー役と…パトリシア役と…ヘドウィグ役と、オーウェル役とジェイド役も」と、自身が演じたキャラクターの名前をざっと6名挙げると、「一瞬で入れ替わるから観客はきっと混乱するだろう」「頭がおかしくなりそうだったよ」と、困難な撮影であったと笑顔で振り返るマカヴォイの姿が収められている。

先日9 年ぶり2度目の来日を果たした際のインタビューでは、「それぞれの人格がどういう目的を持っているのか、どういう働きかけをしているのか、そういったところにアプローチしていった」と語っており、「演じていて一番楽しかった人格はヘドウィグ。恐れを知れず、純粋さや無垢さのある人格だが、実は他のどの人格よりもトラウマや恐怖を感じるキャラクター。観客にとってもコメディ要素を感じられるキャラクターでもあるが、彼自身も認識していない悪意もあって、観客に恐怖を感じさせるキャラクターでもある。例えば”人を笑わせたい時には泣き、泣かせたい時には笑え”とブレヒトが言うように、どこか心地悪さを感じさせるね」と、劇中でも印象的なキャラクターの魅力を語ってくれた。